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傾聴上達の始めの一歩

こんにちは。TCA認定プロフェッショナルコーチの多田雅彦です。

北京オリンピックも終わり、平常モードに戻りつつある今日この頃ですが、皆さんはいかがでしょうか?大会期間中、私はカーリングにハマっていました。ロコ・ソラーレの選手達の笑顔には本当に勇気づけられました。
またコーチとしては、試合後の選手へのインタビューも興味深く見ていました。インタビューは、承認・傾聴・質問が学べる格好の生きた教材ですよね。

さて、本日は傾聴について書いてみたいと思います。

TCAのEssentialコースのテキスト「傾聴」のユニットには、スキル以上にページを割いて「コーチのマインドセット」の重要性が書かれています。これは、「傾聴は、単にスキルを駆使しても出来ないよ」と言われていると、私は思っています。

先日、某企業で2日間のコーチング研修を担当しました。名前を聞けば誰でも知っている一流企業であり、しかも日々お客さんの話を聞くプロフェッショナル達が受講生でした。
その方々ですら、2日間を終わっての感想で、「傾聴は難しい」「傾聴を軽く考えていた」「自分は出来ると思っていたが、そうではなかった」と口々に反省の弁を述べられていました。

それぐらい、傾聴は奥深いものなんですね。

では、どうすれば、傾聴が上達するのか?

是非、TCAのTripleAプログラムをご受講いただき、一緒に学んで頂きたいところですが、
少しだけその秘訣を公開したいと思います。

それは、「まず自分の心の声をしっかり聴けるようになること」です。

心理学の世界では、「他者のことを理解しようと思えば、まず自分のことを理解することから始めなさい」と言われています。傾聴にも同じことが当てはまります。

皆さんは、自分の心の声をしっかりと聴けてますか?
例えば、ある状況に出くわしたときネガテイブな感情が湧いてきたとしたら、その感情に流されたり、支配されたりしていませんか?
それでは、自分の心の声と聞いているとは言えませんよ。

そんなとき、深呼吸して「何故そんな気持ちになるのか?」「本当は何を大事にしたいのか?」自分に問いかけて、じっくりとその答えを聴いて欲しいのです。
しっかりと耳を澄ませば、意外な発見があるかも知れません。

自分の心の声に傾聴できるようになれば、他人に対して、たとえその方が言葉にしていない想いであっても、少しずつ聴こえてくるでしょう。

自分の心の声を聴く、これが傾聴上達の第一歩なのです。