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働き方改革

こんにちは。
東京コーチング協会の大谷です。

今日は「働き方改革」について
書こうと思います。

この言葉、言われ始めて
もう10年以上経ちます。

当初は「ノー残業デー」
とか「プレミアムフライデー」
とか言って、これが働き方改革だ
みたいに誘導されていた
感じがします。

最近は運送業の2024年問題で、
運転手の残業時間の
上限を設定する、
みたいなことが
ニュースになっていて、

配達物が届くのに
時間がかかるようになる、
など、

これが本当に働き方改革でしょうか?

労働生産性は、
=成果/労働量(人・時間)
ですから、
これまでの議論だと、
分母を減らす話ばっかりで、
それに伴って、
分子の成果も減ってしまっては、
生産性の改善になりませんよね。

日本は先進国の中で
労働生産性が最下位で、
それに反して労働時間は
世界一(パート労働を除く)です。

つまり効率が悪い仕事を、
大量の人と時間をかけてやっている。

本当は分子の成果を向上させて、
分母の労働量を減らす、
ことが求められています。

もう一つ、本題はこっち。
「アサーティブコミュニケーション」
という
いわゆる表現方法論があります。

これって、「健全な自己主張」
と言われていて、
簡単に言うと
「イエスマン」になるな、
ということです。

現場にいるとわかりますが、
上司やお客様から
無理難題を突き付けられて、

「はい、わかりました」と
言ってしまいがちですが、

いつもこれだと、
メンバーが疲弊します。
論理的に説明することもできない。

こんな時に
「アサーティブコミュニケーション」
が求められます。

DESC法とググっていただくと、
出てきます。

Describe:ありのままの事実を伝える
Express:自分はどう思っているのかを表現する
Suggest:選択肢を与える(提案する)
Choose:選択する
です。

Expressの自分の気持ちを伝える
というところが
重要だと思っています。

日本の現場ではあまり見かけませんが、
現場の責任者が、
このコミュニケーションスキルを
身につけて、
健全な自己主張をすることで、

根性論から解放する、
このことこそ「働き方改革」であり、
それができるようになると
労働生産性も上がっていきます。

このように文化や風土を変革しないと、
働き方改革なんてできません。

そう言えば経済産業省のDXの定義に、
「文化・風土を変革し・・・」
と書いてあります。

DXも働き方改革も
結局同じようなことなのです。
DXはデジタルが手段として
付いているだけ。

クライアントのテーマで
うまく仕事が進まない、
といった場合、
クライアントがどのように
自己表現しているのか、
傾聴や質問のヒントに
なるかもしれません。

大谷 敏

コラムを執筆したコーチ

大谷 敏 大谷 敏
おおたに さとし

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)

プロフィール・メッセージ

【経歴】 国立電気通信大学電気通信学部経営工学科卒業(1984年) 富士ゼロックス株式会社入社後、複写機/複合機のソフトウエア開発に従事(1984年~2015年) 富士ゼロックス株式会社にて、主にマネジャー層とリーダー層 […]