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どんな眼鏡をかけていますか?

こんにちは。

東京コーチング協会の渥美です。

いつもメルマガを読んでくださり、
ありがとうございます。

先日、私が担当しました
ブラッシュアップでは
ケーススタディを
行いました。

このケーススタディは、
ある意味、コーチとしての
“疑似体験”ができる場で、
新たな視点が得られる
素晴らしいトレーニング
だと思います。

ケーススタディで使用する
Leadership Development Noteは、
実際にビジネスの現場で
起きているようなケースで、

もし、あなたが、そのケースの
登場人物のコーチだったら、
そのクライアントに対して
どのようにコーチングするかを
深く考えさせられます。

また、以前、私が学んだMBAでも
ケーススタディがありましたが、
その時は、

「あなたが経営者だったら
何をしますか?」

と毎回問われました。

会社でもよく

「一つ上の役職になった
つもりで考えなさい。」

と言われることもあると思います。

どれも、こういった時には、
いつもとは異なる眼鏡をかけて
物事を見ようとするのでは
ないでしょうか。

フランスの著作家の
アナイス・ニン氏は、
“私たちは物事をあるがままに
見ているのではない。
見たいように見ている。“
と言っています。

“見たいように見ている”
はちょっと言い過ぎ
かもしれませんが、

気づいたら
自分に都合良く解釈して
物事を見ていたなと思うことも
あるのではないでしょうか?

私達人間は、それぞれ、自分という
フィルター(色眼鏡)を通して
物事を見ています。

そのフィルターは、
過去からの様々な経験、家庭環境、
価値観など、今の自分に至るまでの
全てにより作り上げられたもの
と言えます。

コーチングでは、
視点を変える質問をします。

それは、

“その人が今かけている色眼鏡を
違う色の眼鏡に変えて
物事を見てもらうこと“

と言えるかもしれません。

例えば、

自分という色眼鏡を外し、
他人の色眼鏡に付け替えてみる。

100% 他人の色眼鏡に
付け替えることなんて
難しいことかもしれませんが、

そうしようとすることで、
それまで全く見えていなかった
その人が見ている景色が見えてきて、
捉え方や感じ方まで見えてくる。

コーチングの視点を変える質問には、
そんな力があるのだと思います。

だからと言って、
視点を変える質問をしなきゃと
躍起になるのではなく、

クライアントが、今かけている
眼鏡を違う眼鏡に変えてみたら、
クライアントが見ている景色は
どんな風に変わるのか、
そんなことを思いながら、
質問してみてはいかがでしょうか?

あなたは、今どんな色眼鏡で
世界を見ていますか?

渥美貴生

コラムを執筆したコーチ

渥美貴生 渥美貴生
あつみたかお

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 運営委員

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
The Coaching Clinic® from Corporate Coach Uファシリテーター

プロフィール・メッセージ

中央大学経済学部経済学科卒。英国国立レスター大学MBA。 現在、外資系化学メーカーでコーチングを活かしてマネジメントをしながら、 ビジネスコーチ、メンターコーチとして活動中。 私は、現職で部下育成に悩んでいた時に、コーチ […]