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言葉について問いかける

こんにちは。

東京コーチング協会の渥美です。

いつもメルマガを読んでくださり、
ありがとうございます。

先日のTCAコーチング祭2023
の動画配信はご覧になりましたか?

視聴期限は8月21日(月)23:59まで
ですので、当日都合悪くて参加できず
動画を見ようと思っていた方、

気づいたら期限が過ぎていたー!
とならないように、
期限まであと3日ですので
注意してくださいね!

さて、今日は、
「言葉」について考えてみたいと
思います。

皆さんは、
「フィードバック」
という言葉を聞いたら、
何を思い浮かべますか?

Triple A Essentialのテキストには、
“フィードバックとは、
出力された情報を発信源に戻す(伝える)”
とあります。

コーチングでは、
コーチが見えた・聞こえた・感じたこと
を鏡のようにクライアント伝え返すことが
フィードバックとも言えます。

コーチングを学んでいる方にとっては
それは当たり前かもしれませんが、
コーチングを学んでいないクライアントに
とっては、どうでしょうか?

あるクライアントは、
フィードバックは
ここはこうした方が良いといった
「改善点を指摘すること」
と認識していました。

その方が勤めている会社では、
フィードバックをそのような意味で
使っていたので、

その方にとってのフィードバックとは、
「改善点を指摘すること」
なのです。

「フィードバックをさせて頂いても
宜しいですか?」
と許可を取る質問をしたときに、

「何か改善すべきことを指摘される
のだろうと身構えた。」
とおっしゃっていました。

通常の会話でも誤解を生まないように
曖昧な言葉であればあるほど、
意味を確認することは大切ですが、

コーチングにおいても、
言葉の定義や意味の擦り合わせは
とても大切ですね。

特に、抽象的な言葉は、
クライアントが
どういう意味やイメージを持って
その言葉を使っているかを知ることで、

クライアントと認識を合わせた状態で
話を聴くことができます。

国際コーチング連盟のPCCマーカーには、

“コーチはクライアントが使う言葉について
問いかけたり探索したりしている。“

という項目があります。

例えば、
「部下に主体的に動いてもらうためには
どうしたら良いか」
と話すマネジャーに、

そのマネジャーにとって
“主体的に動く”とは、
具体的にどのように動くことなのかを
探索することで、
部下に期待する
具体的な行動が見えてきます。

「周囲を笑顔にしたい」
というクライアントに、
どんな笑顔にしたいのかを
問いかけることで、
周囲の人達になってもらいたい
具体的な笑顔が見えてきます。

クライアントが使う言葉に敏感になることは、
クライアントを知ることにつながります。

逆に言うと、
クライアントのことを知りたいという
興味・関心が強ければ、
クライアントが使う言葉にも
敏感になるのではないでしょうか。

クライアントが頻繁に使う言葉は
どんな言葉ですか?

クライアントにとって、
その言葉の意味は何ですか?

その言葉には、クライアントの
どんな思いが詰まっていますか?

ぜひクライアントの言葉に
耳を傾けてみてください。

渥美貴生

コラムを執筆したコーチ

渥美貴生 渥美貴生
あつみたかお

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 運営委員

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
The Coaching Clinic® from Corporate Coach Uファシリテーター

プロフィール・メッセージ

中央大学経済学部経済学科卒。英国国立レスター大学MBA。 現在、外資系化学メーカーでコーチングを活かしてマネジメントをしながら、 ビジネスコーチ、メンターコーチとして活動中。 私は、現職で部下育成に悩んでいた時に、コーチ […]