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承認の力

東京コーチング協会の大谷です。
 
勝手に現場でのコーチング実践
みたいなテーマで書いています。
 

今日は「承認の力」について
書こうと思います。

 
先日、ある自治体の再雇用者職員
の研修をする機会がありました。
 
与えられたお題は

・どうやって自分のモチベーションを
維持するか
・自分より年齢が若い上司に対して
どのように振る舞うか
・自分の知識・経験・ノウハウを
どのように伝承するか
でした。

 
4月から再雇用された職員の方々なので、
勤務開始から約1か月
いろいろな戸惑いがあるようでした。
 
私はその場に行くまでは
武勇伝を語る人(自信満々)が多いのではと
勝手に想像していたのですが
実際はまったく逆で

 
・自分はマニュアル通りに
やってきただけなので
・いつも同じことを繰り返し
やってきただけなので
・現場のみんなも慣れているし今更・・
・経験は豊富だけどノウハウと
言えるようなことは特にない
など、

ほとんどの方がご自身の経験に
自信がない状態でした。
 
ですので、研修自体は、
どうせこんな研修を受けてもなぁ、
みたいな、非常に暗い雰囲気で始まりました。
 

研修の基本的な路線は
「コミュニケーション力を鍛える」
がメインテーマだったのですが、
このような状況だったので、

 
まずは、私から皆さんが
やってこられた経験や実績を労った後
追加で「自己受容してください」と
お伝えしました。
 

TCAセミナーで金井さんから教えてもらった
アドラー心理学にあった「自己受容」です。
 

自分のやってきたことを棚卸しして、
それを自分が、“よく頑張ってきたなぁ“
と承認する、
をその場でやってもらいました。
 

これによって場の雰囲気が一気に変わり
・自分がやってきたことを
提案してみようと思う
・自分の経験で解決できる問題を探してみる
・棚卸しした内容を伝えてみようと思う
・自分に不足する知識は積極的にとりに行く

など前向きな意見がでるようになりました。
 
まさに「承認の力」ですね。
 

実は私も5年前に前職から離職した時に
自分は何も資格を持ってないし
自分のやってきたことは
専門職なので他にはなかなか転用できないし
と思っていた時に
士野さんに承認してもらって救われた経験があります。

 
コーチングって
傾聴と承認だけで十分機能することもあるし
本当に上達すると
傾聴と承認をしている時間が
大半を占めるようになる
理想的すぎるかもしれませんが
そう思います。
 

7月29日(土)に開催される、
コーチング祭り。
さらなるスキルアップのための、
良いきっかけに必ずなりますので、
是非参加しましょう。
 

日々精進です。

大谷敏

【TCAコーチング祭り2023開催決定】

詳細お申し込みはこちらから
https://tca.tokyo/matsuri/2023/

コラムを執筆したコーチ

大谷 敏 大谷 敏
おおたに さとし

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)

プロフィール・メッセージ

【経歴】 国立電気通信大学電気通信学部経営工学科卒業(1984年) 富士ゼロックス株式会社入社後、複写機/複合機のソフトウエア開発に従事(1984年~2015年) 富士ゼロックス株式会社にて、主にマネジャー層とリーダー層 […]