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自己肯定感を醸成する

東京コーチング協会の大谷です。

私はソフトウエア開発現場に31年間在籍していたのですが、

もともと論理的思考の傾向が強く、極度な左脳人間でありました。

あらゆるアセスメントを複数受けましたが、ほとんどすべてが

論理的思考」「内向き」「判断的」などの、いわゆる左脳系に

代表されるようなフィードバックで、技術者ってそんなもんだろうと

本当に思っていました。

ネットで左脳と右脳を調べると、こんな説明になっています。

左脳:分析的で論理的な能力に優れ、言語力や計算機能が高い。
真面目・几帳面・努力家。
右脳:感覚的、直感的な能力に優れ、総合判断力が高い。
楽天家・マイペース・自分が好き。

左脳の説明はほとんどすべてピッタリ当てはまるし、

逆に右脳の説明はすべて反対で、悲観的・計画的・自己嫌悪感が強い、です。

そんな私が4年前に会社を辞めて、とあるきっかけからコーチングを

学ぶことになったのですが、右脳系の能力がほとんど無かった私には、

非常にハードルが高かったのです。
今まで私がコミュニケーションをしてきた人はほとんど論理的で、

話のテンポや組み立てなど、ほとんど違和感がなかったのですが、

コーチングのクライアントは当たり前ですけどそうではなかったのですね。

コーチングを通してクライアントの話を聴いているうちに、

徐々にではありますが右脳方向に進んでいる感覚があります。

また、特に学ぶ上で一番強烈に覚えているのは、「自己肯定感」です。

コーチングを学び始めた頃は、「自分は何も資格を持ってなくて」 とか

「自分の経験は一般的にはあまり役に立たない」 とか、そんな発言が多かったのですが、

それもほとんど言わなくなりました。

先日開催されたアドラー心理学のセミナーで、

「自己受容」「他者信頼」「貢献感」という説明を受けました。

やっぱりコーチとして「自己肯定感」がベースにあって、

さらにプラスして自己成長に投資し続けることが、クライアントから

信頼されるための必要条件なのだと思います。

コーチングを勉強することで、自分自信も成長できるということを改めて感じますし、

左脳型の人が多い技術現場に何とかコーチングを普及させ、自己肯定感を醸成したいと切に思います。

コラムを執筆したコーチ

大谷 敏 大谷 敏
おおたに さとし

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)

プロフィール・メッセージ

【経歴】 国立電気通信大学電気通信学部経営工学科卒業(1984年) 富士ゼロックス株式会社入社後、複写機/複合機のソフトウエア開発に従事(1984年~2015年) 富士ゼロックス株式会社にて、主にマネジャー層とリーダー層 […]