パーソナルコーチングの次のステップは

組織コーチングコーストレーナーの大坪タカです。
先日断食瞑想にいってきました。最近は、原始仏教(釈迦の哲学や教え)の研究をしています。

■次のステップへのサイン
コーチングセッションを実施したときには、クライアントが大きな気づきを得たり、新たな行動を決意したりすることがあります。
しかし、いざ現場に戻ると、元の状態に戻ってしまうことも少なくありません。
これは、クライアント個人の内面だけでなく、取り巻く環境や関係性が変わらないために起こる現象です。
この現象が出たときはパーソナルコーチングからチームコーチングのアプローチに移行するサインかもしれません。

■「縁起」の視点で見ると
問題の本質が見えてくる原始仏教の基本概念である「縁起(えんぎ)」を知ると、私たちの見方は大きく変わります。
縁起とは、「すべてのものは関係性の中で生じ、独立した存在はない」という考え方です。
例えば、一人のクライアントが「なかなかリーダーシップを発揮できない」と悩んでいたとします。
パーソナルコーチングではその人の意識や行動を変えようとしますが、もしクライアントの職場環境が、「上司がすべてを決める」「新しい意見が通らない」
というものであれば、本人の努力だけでは変化を持続させるのは難しくなります。つまり、「個の成長」は「環境の変化」とセットで捉える必要があるのです。
組織コーチングは、この「関係性の場」にアプローチすることで、クライアントの変化が持続可能なものになるようサポートします。

■視座を高めることで持続的な成長へ
パーソナルコーチングでは「自分はどうするか?」という視点が中心ですが、組織コーチングでは「私たちはどうするか?」へと視座を広げて行きます。
「縁起」の考え方をチームや組織に適用することで、「自分の課題」ではなく、「このチームの関係性が何を生み出しているのか?」を探ることができるのです。
組織コーチングは、単なる個々のスキル向上ではなく、関係性を扱うことで本質的な変化を生み出します。
コーチングをする中で、クライアントが「現場で元に戻る」という壁に直面したら、それは「関係性」にアプローチするタイミングかもしれません。

<組織コーチングの関心のある方へ>
7月26日(土)に東京フォーラムで行われるコーチング祭りで組織コーチングの分科会も予定しております。ぜひ予定を空けておいてください!

東京コーチング協会 理事
組織コーチングトレーナー
大坪タカ

大坪 タカ

Otsubo Taka

東京コーチング協会 理事
資格
  • ・東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • ・国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • ・米国CRR Global認定 組織と関係性のためのシステムコーチ(ORSCC)
  • ・キャリアコンサルティング技能士2級
  • ・中小企業診断士
担当コース
  • 組織コーチングコース
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