自分では見えていない自分に気づく

こんにちは。 東京コーチング協会の渥美です。
私は部下育成に悩んでいた時にコーチングに出会い、コーチングを学び始めました。
学び始めてすぐに、学んだコーチングスキルを実践するため、 プロコーチとのメンターコーチングも始まりました。
これが、私の人生最初のコーチング体験でした。

その日も、学んでいるコーチングスキルを活かして、どのように部下を育てていくかというテーマでコーチングセッションを受けていました。
セッションの途中で、そのコーチからこんなフィードバック を受けました。 「渥美さんは、部下を育てたいと言っているけど、それを脇に置いているように感じる。」
最初コーチが何を言っているのか理解できませんでした。 なぜなら、私は部下を育てるために、誰かに言われてコーチングを学んでいたのではなく、
自分の意思で学んでいたからです。 それは、部下を育てたいという私の強い気持ちの表れだと思っていました。

でも、どうやらコーチには違うように見えていたようです。
私が本気で部下を育てたいと口では言っていても、 自分には見えていない面が、私の言動を観察していたコーチには見えていたのです。
それは、“ジョハリの窓”の「気づかない窓」 (自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己) の自分でした。
「脇に置いているつもりなんて全くないですよ。」 と私は答えましたが、 コーチは、「渥美さんは、何かを恐れているように感じる。」 と
更にフィードバックをくれました。 そこで初めて、コーチングによって部下が素晴らしい成績をおさめて私を追い抜いてしまわないかという
漠然とした不安を感じている自分に気づいたのです。 部下がそうなれば育てている私も高く評価されるので、冷静に考えれば
そんな不安を感じる必要などなかったはずなのですが…

マーシャル・ゴールドスミスは、著書 『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』 で、彼自身の経験からの教訓として
「他人の目のほうが、自分で自分を見るよりもはるかに正確に把握している」と述べています。
だからこそ、第3者であるコーチのフィードバックは大切で、クライアントにとって貴重な贈り物になるのでしょう。
コーチは、見えた、聴こえた、感じた、ことをそのままクライアントに返すことで、クライアントが「気づかない窓」の 自分に気づくサポートをすることが出来ます。
マーシャル・ゴールドスミス氏も述べているように、コーチのフィードバックは、時にはクライアントが自分自身についての真実を発見し、
クライアントに劇的な変化をもたらす力を秘めています。 そんな素晴らしい力を手に入れたいと思ったあなた、 ぜひ一緒にコーチングを学んでみませんか?
https://tca.tokyo/learncoching/course/#triplea

渥美 貴生

Atsumi Takao

東京コーチング協会 運営委員
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • The Coaching Clinic® from Corporate Coach Uファシリテーター
担当コース
  • エッセンシャルコース
コーチへの道のり ~価値、自分らしさ~
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