\今日からできる!/ ビジネスパーソンのための組織コーチング入門 第4回 「“ガチ対話”はなぜチームを変えるのか?」 

組織コーチングトレーナーの大坪タカです。10回シリーズで組織コーチングのエッセンスが学べるシリーズ第4回です。

これまでの回では、「見えない問題をどう可視化するか」「ズレに気づく力」「プロセスを捉える視点」についてお伝えしてきました。
今回は、それらを受けて、なぜ「ガチ対話」がチームや組織を変える力を持つのか、その本質に迫ります。

■組織やチームにも「想い」や「気持ち」がある
私たちはつい、組織を「仕組み」や「役割の集合体」として捉えがちです。
しかし、実際の組織には、期待、不安、諦め、誇り、怒り、願いといったさまざまな想いや気持ちが存在しています。
それは個人の感情であると同時にチームや組織全体に共有された“集合的な感情”でもあります。
たとえば、「どうせ言っても変わらない」「失敗すると責められる」「前例を壊すのは怖い」こうした空気は、誰か一人のものではなく、
チームそのものが抱えている感情と言えます。

■話し合っているのに、なぜ前に進まないのか?
ビジネスの現場では、次のような場面がよくあります。会議では全員が頷き、結論も出ている。ところが、いざ実行段階になると、動きが鈍くなる。
その背景には、「立場上、反対できなかった」「違和感があったが飲み込んだ」「気持ちが置き去りになっている」という状態が残っています。
このような状況では、どれだけ立派な戦略や施策を決めても、チームのエネルギーは生まれません。

■ガチ対話とは何か?
ガチ対話とは、立場や役割を超えて、考えや意見だけでなく、それぞれの想いや気持ちも含めて話し合いを行うことです。
正解を導くことでも、誰かを説得することでもありません。「私は正直、不安を感じています」「この方向性に期待する一方、怖さもあります」
こうした言葉が出てくるとき、チームは初めて“本音のレイヤー”に入ります。そして、このレイヤーに触れたとき、組織は大きく動き始めます。

■ガチ対話にこそ、組織コーチが必要
ガチ対話は、自然に起こるものではありません。話題が表層に流れたり、論点がずれたり、無意識の力関係によって核心を避けてしまうことも多いからです。
だからこそ、ガチ対話の場には組織コーチが必要です。組織コーチは、場をホールドし、対話が核心に留まり続けることをサポートします。
「今、この話題が大事なのはなぜでしょう?」「その違和感を、もう少し言葉にできますか?」「この対話は、私たちの未来とどうつながっていますか?」
こうした関わりによって、対話は単なる意見交換から、チームの未来を創る対話へと変わっていきます。

■ガチ対話が、未来への一歩を生み出す
十分にガチ対話が行われた後、アクションの決定は驚くほどスムーズになります。なぜなら、「やらされ感」ではなく、「自分たちで選んだ」
という納得感があるからです。ガチ対話は、チームの感情を整え、意思決定にエネルギーを宿らせる重要なプロセスなのです。

ここに書き切れなかった内容はぜひこちらもご覧ください。
https://note.com/neuec

次回予告:第5回「対話から未来を創る――合意形成とアクション設計」

大坪 タカ

Otsubo Taka

東京コーチング協会 顧問
資格
  • ・東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • ・国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • ・米国CRR Global認定 組織と関係性のためのシステムコーチ(ORSCC)
  • ・キャリアコンサルティング技能士2級
  • ・中小企業診断士
担当コース
  • 組織コーチングコース
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