見方が変われば、行動が変わる?

こんにちは。東京コーチング協会福岡の丸地です。
前回、7つの習慣®とコーチングについて本コラムで書きました。
https://tca.tokyo/news/columns20241223/

今回は7つの習慣®の中から、『パラダイム』についてお伝えいたします。
7つの習慣®というからには、文字通り“習慣”を扱うわけですが、習慣を変えるというのは言葉にする以上に難しいことです。
なぜなら、習慣とは無意識に繰り返しているパターンであるため、場合によっては本人すら自分のパターンに気づいていないこともあります。
気づかないうちに元のパターンに戻ってしまう、なんてこともよくあります。

そんな変えることが難しい習慣を変えるための考え方として、『パラダイム』があります。
では、『パラダイム』とは何か?
『パラダイム』とは、ものの見方、捉え方や理解の仕方、心のフィールターのことで、物に例えるならばメガネのようなものです。
私達は物事をあるがままに見ているのではなく、パラダイムというメガネを通して見ているのです。
このメガネのレンズの色が人によって異なるため、同じものを見ていても人によって見えるものが異なるのです。
見えるものが違うと、感じる感情も変わります。
この感情によって行動が決まり、そして行動によって結果が変わる。さらに得た結果によって、ますます自分のものの見方が強化されていきます。
このようなサイクルが無意識に回っているのです。

そのため、結果を変えたいのならば行動を変えないといけません。
行動を変えたいのならば、感情を変えなければいけません。
そして、感情を変えるためには根本となるものの見方=パラダイムを変える必要があるのです。

7つの習慣®のなかで、私が好きな言葉があります。
「人生において、小さな変化を望むのであれば行動を変えればよいでしょう。
しかし、劇的な変化を望むのであれば、根本となるパラダイムを変えなければならないのです。」

これは7つの習慣®に限らず、コーチングについても同様と思います。
クライアントに大きな変化をもたらすためには、パラダイムが変わることが重要です。
パラダイムが変わることで、感情・行動・結果は大きく変えていくことができます。

コーチングにおける“気づき”とは、パラダイムの変化だと考えます。
しかし、ここで一つ疑問があります。本当にパラダイムさえ変われば、感情・行動・結果は変わるのでしょうか?
本人は気づきを得て、パラダイムが変わったと言っている。

しかし、なかなか行動が変わらないという経験はありませんか?
このとき、こんな事を考えてことはありませんか?
「気づきのレベルが浅かったんだ。もっと深い気付きを得られれば変えられるはず…」
・・・私には身に覚えがあります 笑

もちろん、この考え方は誤りではないと思います。しかし、それ以上に問題なのは、“気づき”で止まってしまっていることです。
気づきを元にした行動へのデザインがなされていないことです。
デザインをすることで、よりスムーズにこのサイクルが回るようになります。
さらに言えば、気づきのレベルが浅くても、私達は行動をすることでフィードバックを得て学ぶことができます。

だからこそ、コーチングにおいて行動デザインはとても大事な要素であると考えます。
皆さんは、普段のセッションでどれくらい大切に扱っていますか?どれくらい意識していますか?
ぜひコーチングのバージョンアップにお役立てください。

丸地見典

※7つの習慣®はフランクリン・コヴィー・ジャパン㈱の登録商標です

丸地 見典

Maruchi Kensuke

東京コーチング協会 運営委員
株式会社maru-suru代表取締役
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • 全米NLP協会認定トレーナー
  • 7つの習慣®for不動産ファシリテーター
  • LABプロファイル® マスターコンサルタント
  • LABプロファイル® 認定コンサルタント&トレーナー
  • 米国NLP&コーチング研究所認定 DSRトレーナー
  • タイムラインセラピー® プラクティショナー
  • 米国NLP&コーチング研究所NLP催眠療法認定プラクティショナー
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