2024/12/16
“今年の漢字”から抽象化を考える
2024年も残りわずかとなりました。先日、毎年恒例の”今年の漢字”が「金」と発表になりましたね。
パリ五輪・パラリンピックでの多くの日本人選手の金メダル獲得、米大リーグドジャースの大谷選手の値千金の活躍、佐渡金山の世界文化遺産登録、
政治資金の裏金問題など、の理由からだそうです。
これは、いわゆる”抽象化”です。コーチングの質問のなかで視点を変える質問としてこの”抽象化”も有効です。
とかく我々は具体化することを“良し”とする環境にいるように感じます。
会社の中でも、抽象的=曖昧なものとして捉えられる側面が強く「もっと具体的に、説明して」と上司に言われた記憶がある人も多いのではないでしょうか?
しかし、”抽象化”には多くのメリットがあります。
例えば、抽象化は複雑な状況をシンプルにし、本質に目を向ける効果があります。目の前の出来事や情報に圧倒されると、全体像を見失うことがありますが、
抽象化を通じて、「今ここで何が重要なのか?」を問い直すことができます。
また、抽象化は、アイデアや視点を他の状況や領域に応用する可能性を広げます。「具体的な問題」を一歩引いて眺め、
「共通するテーマ」を見つけることで、新たな解決策や可能性が見えてくるのです。
コーチングセッションでも、「その状況を一言で表すなら?」とか「つまり、あなたは何を大切にしたいの?」といった質問を投げかけることで、
クライアントの思考を柔軟にし、新たな発見を引き出すことができます。
抽象化は、単に曖昧なままにするのではなく、むしろ複雑なものを整理し、深い洞察を得るための力強いツールです。
この年末、2024年を振り返りつつ、ご自身のテーマや課題を抽象化してみるのも良いかもしれません。
あなたの、今年を象徴する漢字は何ですか?
多田雅彦
多田 雅彦
Tada Masahiko
株式会社シナプスワークス代表取締役
- 資格
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- 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
- Points of YouⓇ認定エキスパート
- シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
- 組織開発ファシリテーター(日本マンパワー)
- HOGAN認定コーチ
- DiSC認定講師
- 戦略MGインストラクター
- ファイナンシャルプラン技能士2級
- 担当コース
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- エッセンシャルコース
- エッセンシャルキーストーン