予定どおりにはいかないから人生は面白い

こんにちは。 東京コーチング協会の倉員です。
私にとって、この夏の最大イベントは7月の富士登山でした。 1日目、5合目から7合目まで登り、山小屋で仮眠を取って、
2日目の朝に登頂するという標準的なプランでしたが、1日目の昼間はなんとか持っていた天気が、夕方から段々と怪しくなり、夜には大雨に…。
翌朝7時まで満員の山小屋で粘りましたが、雨は全く収まる気配もなく…。ガイドさん達の助言もあり、山小屋にいたほぼ全員がそのまま下山することを選びました。
九州在住の私からすれば、そんなに頻繁に来られる訳ではない富士山。そして、前々から楽しみにしていた富士登山。 それを、頂上を目前に断念しなければならないというのは、本当に残念!!無念!! その気持ちでいっぱいでした。 最初は。

ただ、暗く冷たい横殴りの雨の中、上から下まで全身を黄色やオレンジの蛍光雨具に身を包んだ人々が、ジグザグに行儀よく、小さく点々と連なって、  
互いに声をかけ合いながら、一歩一歩ゆっくりと降りていく様を見たとき、まるで、それぞれが小さな松明のようで、けなげだなぁ…、美しいなぁ…と
妙な感動をおぼえながら、見入っている自分に気が付きました。
更に、予定よりも大幅に早く下山したため、時間がなくて行けずに心残りだった麓の店でランチのおまかせ定食をいただき、
おまけに軽く観光する時間も取ることができました。

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つい先日、地元九州でも登山に行きました。ただ、一緒に行った友人が、少し前に足を怪我して以来全く運動をしておらず、体力に不安がある…
とのことで、急遽、「本命の山々」ではなく、その周りにある「やや低めの山々」に登ることにしました。
リハビリも兼ねて…と、気楽に(少しなめて)いましたが、なかなかどうして。 それなりにガッツリと、登りごたえがありました。
何よりも、その「やや低めの山々」の頂上からみる「本命の山々」がとても美しく、まさにその場所からしか見ることができない貴重な姿だったのです。
実際、山に登っている最中は、目の前のことで精一杯ですし、その山自体を俯瞰してみることは できません。
むしろ、近くの高台等に登ってみた方が、山の全体像がよく見える、ということはあるでしょう。 ここでも、予定外・想定外のひょんな出来事から新しい視点を得て、予想もしなかった新鮮な気づきがあったのです。

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当初設定した目標(=山頂)まで、予定どおり、期待どおりに到達することができなくても、心を柔軟にひらいていれば、断念・修正・変更した先に、   
必ず、それまで見えていなかった面白い発見や気づきがあります。
全ての経験は自分にとって何らかの意味があると信じて、自分の人生の目的に向かって、しなやかに強く伸びていきたいものですね。
我々コーチは、いつも、そのお手伝いをしたいと願っています!

倉員 知子 / Tomoko Kurakazu

倉員 知子

Kurakazu Tomoko

東京コーチング協会 運営委員
キャリア&組織開発FLOW&HAPPEN(フロウエンハプン) 代表
資格
  • 東京コーチング協会認定アソシエイトコーチ(TCAAC)
  • 経営学修士(MBA)
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • Gallup認定ストレングスコーチ
  • ABD認定ファシリテーター
効果的なコーチングスキルとは?基本から実践まで徹底解説
一歩一歩、一見すると単調な歩みを進めていくと
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