2024/05/18
コーチング質問集の功罪
こんにちは。
東京コーチング協会の多田です。
今日はコーチングの
「質問集」についての
お話です。
コーチの鋭い質問で
クライアントがハッとして
知らず知らずに囚われていた
枠から解放される
そんな質問をしてみたいと
コーチを目指す方なら
誰もが一度は思うのでは
ないでしょうか?
私もその一人です。
コーチングを学び始めた頃
そうなるために
やったこと、
それは「質問集」を
作ることでした。
テキスト・本・ネットなどから
情報を集め
GROWのプロセスごとに
自分なりに工夫して
質問をつくり
リスト化しました
セッションに臨む際には
それをお守りのように
そばに置いて
いたものです。
「次の質問が
浮かばなかったら
どうしよう・・・」
という不安に解消には
大いに役立ちました。
また、質問集をつくる
過程において
質問のバリエーションは
増えたようにも思います。
しかし、
良いことばかりでは
ありませんでした。
一生懸命考えた
鋭く刺さる(ハズ?)の
質問をしているのに、
全くコーチングが
深まりませんでした。
それもそのはず。
いつの間にか
私の意識の矢印は
質問集の質問を
漏らさずすることに
向いており
クライアントには
向いていなかったのです。
結果として
傾聴ができておらず
セッションの
自然な流れや
クライアントのニーズを
無視したコーチングに
なっていました。
これが
質問集の功罪です。
私が最初に学んだ
コーチングスクールでは
質問集を“下敷き”のようにして
プレゼントしてくれました。
一方、
東京コーチング協会では
質問集はありません。
少し乱暴な言い方をすれば
「質問集はあっても使えない」
ということなりますが
以前の私のように
質問集に頼ることで
傾聴が疎かになる
などの弊害が大きいと
考えているからです。
当時作った質問集の質問は
今ではすっかり忘れました。
奇をてらう質問より
しっかりと傾聴し
タイミング良く
シンプルな質問をする方が
クライアントの心に
響くことを知っているからです。
質問集に頼らないコーチを
一緒に目指しませんか?
多田雅彦
多田 雅彦
Tada Masahiko
株式会社シナプスワークス代表取締役
- 資格
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- 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
- Points of YouⓇ認定エキスパート
- シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
- 組織開発ファシリテーター(日本マンパワー)
- HOGAN認定コーチ
- DiSC認定講師
- 戦略MGインストラクター
- ファイナンシャルプラン技能士2級
- 担当コース
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- エッセンシャルコース
- エッセンシャルキーストーン