わらしべ長者のゴール設定

こんにちは。

東京コーチング協会運営委員の

倉員(Kura)です。

 

つい先日、久しぶりに会った

前職の部下Bさんが、

かなりカリッと精悍な

「まるで別人」に

変わっていました。

 

驚いて、その訳を聞いてみると、

「最近フルマラソンに出ている」

というのです。

 

全くそんな「体育会系」では

無かったのに

何がBさんをそんなに変えたのか!?

 

興味が湧いて、よく話を聴いていくと、

なんとその発端は、数年前、

私が研修講師として実施した研修の後に、

メンバーにそれぞれ宣言してもらった

「小さなコミットメント」からでした。

 

それこそ、

最初は「毎日15分歩く」というような、

ささやかなコミットメントだったのが、

段々と物足りなくなり、

30分、60分、120

と長くなっていき、

 

そのうち、短時間でもっと効率よく

運動がしたいと、ウォーキングが、

速歩からスロージョギングになり、

自転車になり、トレイルランになり、

 

そのうち、

マラソン大会にも出るようになり

 

とうとう気がつけば昨秋、

フルマラソンに出るようになっていたと。

 

また、それに留まらず、

最初は完走がやっとだったのが、

何度かフルマラソンを走る中で、

毎回タイムが大幅短縮されるのが

嬉しくて、今や、

「フルマラソンのタイム短縮」が

目標になっている。

そのために、毎日走り込んでいる、

というのです。

 

こうした経験の積み重ねが、

明らかにBさんの自己効力感を高め、

仕事への自信にも

繋がっているように見えて、

その成長ぶりに驚きつつ、

とても嬉しく頼もしく思いました。

 

通常、

半年~1年間などのコーチングでは、

そのセッション期間中の

ゴールだけではなく、

その先にあるより中長期的なゴール、

例えば、5年~10年後や、

1年~3年後などの目標やビジョンも、

意識をして考えます。

 

そこから逆算しながら、

より短期のゴールを

具体的に設定していくわけです。

 

ただ、今回のBさんのケースのように、

そうした長期的な目標・ビジョンが

必ずしも最初は明確ではなくても、

 

まずは、

身近な「わらしべ」を手にしてみる、

とにかく小さな一歩を踏み出してみる、

ということも大事です。

 

一歩踏み出したら、

その時点で2歩目を考え、

2歩目を踏み出したら、

その時点で3歩目を考えと、

 

一歩ずつ、着実に歩みを進めながら、

その時々の自分のキャパシティに

合わせて、最初に決めたゴールを

自在にストレッチさせ、

「ゴールを育てていく」という感覚。

 

特に、

目標が遠すぎたり、

ハードルが高すぎたり、

あるいは逆に、目標が易々と

達成できるようなレベルだと、

やる気を無くす、すぐ諦めてしまう、

つい怠けてしまうという方には、

この「わらしべ長者的ゴール設定」が、

向いているのではないかと思います。

 

一本の藁からスタートして

大富豪になった

「わらしべ長者」のように、

「今ここ」を大切にしながら、

自分の成長を信じて、

一歩一歩すすんでいく道もあります。

 

そして、どんなときも、

コーチがそばについています!

 

倉員 知子 / Tomoko Kurakazu

東京コーチング協会 運営委員

TCAAC

倉員 知子

Kurakazu Tomoko

キャリア&組織開発FLOW&HAPPEN(フロウエンハプン) 代表
資格
  • 東京コーチング協会認定アソシエイトコーチ(TCAAC)
  • 経営学修士(MBA)
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • Gallup認定ストレングスコーチ
  • ABD認定ファシリテーター
人工知能とスピリチュアリティ
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