2026/02/09
コーチングとは?目的・効果・流れをかんたんに解説

コーチングとは、対話を通じて人が本来の力を発揮し、自分らしい目標を実現していくための支援です。
この記事では、コーチングの基本から、目的・効果・実際の流れまでを分かりやすく解説します。
コーチングとは?
コーチングとは、コーチ(支援する人)とクライアント(支援を受ける人)が対話を行い、クライアントが「本当に望む姿」に気づき、その実現に向けて行動していくプロセスです。
| クライアント | コーチングを受ける人 |
| コーチ | 対話によってクライアントの内面に働きかけ、行動を促す人 |
コーチが答えを与えるのではなく、クライアントの「内側にある答え」を引き出す点が、コーチングの大きな特徴です。東京コーチング協会(TCA)ではコーチングを次のように定義しています。
「コーチがクライアントの想いや考えに働きかけることで、クライアントが心から望むことに気づき、自発的に行動し成長するための協働行為」
丸山コーチ「セッションの場では、クライアントの方が何か“教わる”というより、自分の内側から自然に答えが立ち上がってくる瞬間があります。それを一緒に見つけていくことが、コーチングの大きな役割だと感じています。」
コーチングの目的
コーチングの目的は、クライアントが自己理解を深め、「ありたい姿」を明確にし、行動を通じて実現することです。
コーチは、クライアントの課題や状況に合わせてテーマを絞り込み、「何を大切にしたいのか」「どの方向に進みたいのか」を整理しながら、必要なスキル習得や行動の後押しも行います。
この過程を通じて、クライアントは、自分が本当にやりたいことやありたい姿に近づいていきます。扱うテーマはクライアントによってさまざまです。
- キャリアの発展
- パフォーマンス向上
- ライフバランスの改善
- ストレス管理
- 人間関係の改善
丸山コーチ「目標を達成する前に、“なぜそれを大切にしたいのか”が明確になると、行動の質が変わっていきます。コーチングは、成果とともに“生き方そのもの”が整っていくプロセスでもあります」
どんな場面で使うの?ビジネスにも有効?
コーチングはビジネス・人生の両面で活用できます。企業が管理職研修に取り入れるケースも増えています。
ビジネスコーチング:マネジメント力向上、リーダーシップ開発、部下育成、働き方改善など
ライフコーチング:人生設計、キャリアプラン、家庭・仕事のバランス、新しい挑戦の支援など
ビジネス・プライベートのどちらでも、「今より良い方向へ進みたい」人をサポートするのがコーチングです。
コーチングの具体的な効果・メリット
- 自己理解が深まる
- 目標設定が具体的になる
- モチベーションが保たれる
- 問題解決能力が身につく
- 自己効力感(自分ならできるという感覚)が高まる
上記のように、コーチングはクライアントが目標を達成し、自己理解と行動を通じて成長し続けるための幅広いサポートを提供します。
1. 自己理解が深まる
コーチとの対話で、価値観・強み・思考の癖など、自分では見えていなかった内面が整理されます。
また、質問を通じて「本当は何を大切にしたいのか」「どんな状態が理想なのか」が言語化され、意思決定がしやすくなります。その結果、行動の軸がはっきりし、迷いが減っていきます。
2. 目標設定が具体的になる
思い描いていた目標を具体的な言葉に落とし込み、いつ・何を・どう進めるかがクリアになります。
SMARTなどのフレームワークを用いて目標を明確化することで、達成しやすい目標へと具体化できます。
3. モチベーションが保たれる
定期的にコーチと対話することで、進捗を確認したり、つまずきを相談したりでき、行動の継続性が高まります。
「ひとりでは先延ばしにしてしまう」状態を防ぎ、前向きなエネルギーを維持しやすくなります。
4. 問題解決能力が身につく
コーチングでは、課題をどのように捉えるか、選択肢をどう広げるか、何を優先すべきかを自ら考える機会が増えます。
そのプロセスを通じて、問題の本質を見抜く力や、解決方法を整理する力が育ちます。一度身についた問題解決プロセスは、仕事でもプライベートでも再現性高く活かすことが可能です。
5. 自己効力感が向上する
行動と成果のサイクルが生まれることで、「自分はできる」という感覚が強まります。
自己効力感が高まると、新しい挑戦への心理的ハードルが下がり、行動量が自然と増えていくのです。
コーチングの流れ
コーチングは、1回30〜90分ほどのセッションを重ねながら進めていきます。
一般的には3カ月〜6カ月の間で複数回のセッションを実施します。
コーチングセッションの例
セッションは、2〜4週間に1回程度のペースで対話を積み重ねながら、自己理解の深化・行動の定着・成果の振り返りを段階的に進めていきます。ここでは一般的な進行例を紹介します。
1. オリエンテーションやテーマ決め(初回)
信頼関係を築きながら、今後扱っていくテーマや方向性を確認します。理想とする未来像を言語化し、コーチング全体の道筋を描いていきます。
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2. 現状把握と自己理解(1〜2回)
価値観・強み・思考パターンなどを整理し、「ありたい姿」と現状のギャップを明確にします。この土台づくりが、後の行動変容を大きく支えます。
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3. 定期セッション(6回~)
行動の進捗や新たな気づきを確認し、目標に沿って調整を重ねていきます。モチベーションの維持と行動の定着を支援する時間です。
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4. 終了セッション(まとめ)
これまでの学び・成果を振り返り、今後の自走の方向性や次の目標を整理します。必要に応じてセッションを継続します。
丸山コーチ「実際のセッションでは、クライアントのペースやその日の状態に合わせて、進め方や深め方を調整しています。決まった型にはめるのではなく、一人ひとりに合わせた対話が気づきと行動を生み出すと考えています。
特に、言葉の裏側にある感情や、少しの表情の変化、沈黙の意味などは、人が向き合っているからこそ感じ取れるものです。こうした繊細なニュアンスに寄り添いながら伴走できるところに、コーチングにおける人間の強みがあると感じています」
コーチングを受けるには?
コーチングは、個人でコーチを探して受けることもできますが、一定の基準でトレーニングされたコーチが在籍する協会やスクールを利用すると安心です。
特に初めての方は、次のポイントを参考にすると、自分に合ったコーチが選びやすくなります。
<コーチを選ぶときのチェックポイント>
- 資格やトレーニングの有無(どの団体で学んだか、どの程度の訓練を受けているか)
- 経験年数やサポートしてきたテーマ(得意領域が自分のテーマと合っているか)
- 話しやすさ・相性(体験セッションでの対話のしやすさ)
- 倫理観やスタンス(コーチングの基本姿勢が信頼できるか)
東京コーチング協会(TCA)には、国際コーチング連盟(ICF:International Coaching Federation)の基準に基づいてトレーニングを受けたコーチや、独自の厳しい認定プロセスを経たコーチが多く在籍しています。目的やスタイルに合ったコーチを選んでいただけます。
東京コーチング協会在籍コーチは コーチ紹介のページをご覧ください。
※ICFは世界で最も広く認知されているコーチングの国際機関で、その倫理規定やコンピテンシーは、コーチングの品質を測るための世界基準とされています。
よくある質問
Q. どれくらいの期間で効果が出ますか?
A. 1回のセッションでも、思考が整理されたり、新しい視点に気づきは起きますが、行動の変化や習慣の定着までしっかり取り組むことが本質ですので、3カ月以上継続することでより深い気づきや行動の変化を実感しやすくなります。扱うテーマや状況によって適した期間は変わるため、初回セッションで相談しながら決めていきます。「必要なときに必要な分だけ」を選べる点がコーチングの特徴です。
Q. どんな人が受けていますか?
A. 20〜60代のビジネスパーソン、管理職、リーダー層、転職活動中の人、子育て世代、フリーランスなど、非常に幅広い層が受けています。「何かを変えたい」「現状を整理したい」「自分の強みを知りたい」など、目的は多様です。最近では、企業が研修として導入するなど、ビジネスの現場でも一般化しています。
Q. コーチング料金の相場はどれくらいですか?
A. 一般的には1回60分で8,000円〜20,000円前後が多く、プロフェッショナルコーチから受けるセッションは30,000円以上になることが多いと思います。また、エグゼクティブコーチングなど受ける方の責任や成果の大きさなどをみて金額は変化していきます。
丸山 達哉
Maruyama Tatsuya
- 資格
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- 東京コーチング協会マスターコーチ(TCAMC)
- 国際コーチング連盟認定マスターコーチ(MCC)
- 国家資格キャリアコンサルタント
- 担当コース
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- ビジネスコーチング・アドバンス
- マスターコース
- 組織コーチングコース
