2025/10/06
普遍性への憧れと遥かなる旅路
こんにちは、バンコク在住の小池です。
日本はようやく秋色が濃くなってきたようですが、私の住むタイは雨季の終盤を迎えて不安定な天気が続き、爽やかな乾季が待ち遠しいこの頃です。
先日の事ですが、最近積極的に活用を始めたLinkedInで知り合ったチェンマイ(タイ北部の古都)在住のチェコ出身のコーチ(PCC)の方と
バンコクのカフェで語り合う機会(私は拙い英語で)を得ました。
彼はチェコからアメリカに渡り、有名ブランドの財務の役員等を経験した後、オーストラリアでコーチングを学びICFの資格を取得し、
現在はチェンマイからアメリカやオーストラリア、香港のクライアントへのオンラインセッションを行う傍らバンコク、そしてマレーシア、
シンガポールへと脚を伸ばし、自身の目指しているファイナンスとコーチングを結び付けたサービスのチャンスを掴む為に駆け回っているとの事でした。
その日は1時間強の会話でしたが、彼とは意気投合し、活動する分野は異なるものの、今後も情報交換をしていこうという事で別れました。
私も振り返ればタイ在住30年を越えてしまいましたが、このインドシナという土地は大航海時代の昔から地政学的に東と西が出会う場所であり、
私自身も多くの欧米人たちとここで出会ってきました。
彼らに共通するのは人生の中で一ヶ所に留まる事をせず、自分たちの理想(ビジョン)を追いかけてグローバルに動き続けている事。
欧米人の総てがそうではないと思いますが、彼らの中のある種の人たちにとっては、その事が普遍性を持った生き方なのだなと感じています。
そのような彼らの中のひとりのコーチと語り合う機会を持ったのですが、コーチングの会話の中での普遍性はICFでした。
共にICFの資格を持ったコーチ同士と言う事で、生まれも、育ちも、現在の取り組みや目指している道の違いを乗り越え、
共通の価値観や信用に結びついて行き、共通の会話が出来るという事は素晴らしい事だなと感じました。
コーチングには様々な流派があるという話を聞きますが、その流派の底流に共通するところ、もしくはその流派を越えたところに在るものが、
コーチングの普遍性であり、コーチを目指して学習を始めるにあたっては、コーチングの普遍性とは何かを考え続けながら学び続けて行く事が大切なのかと思います。
「守」「破」「離」ではないですが、重要なのは「守」である普遍性をしっかりと身につけなければ、「破」も「離」も単なる特殊性への偏りでしかないのではないと
感じています。最初のICF資格(ACC)取得への旅路は地味で変化が少ない道程かもしれませんが、ここで培われた「守」は、世界のどこへ行っても通じる
普遍性を持ったスキルになって来ると思います。たまたま異国の地で出会ったチェコ出身のコーチとの出会いでしたが、
振り返りますと私自身の中にある普遍性への憧れや、普遍性を身につけて行きたいという願望等が言語化されてきたような気配も感じています。
また、改めて「王道のコーチング」を目指すという普遍性の下で企画・設計をされたTCAのトリプルAで学習を始めて良かったとの感慨もあります。

小池 信道
Koike Nobumichi
Thai Japan Coaching Associates Co., Ltd. Founder & Director
- 資格
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- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
- 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)