2025/09/18
\今日からできる!/ ビジネスパーソンのための組織コーチング入門 第2回 「“見えない問題”をどう可視化するか?」
組織コーチングトレーナーの大坪タカです。
10回シリーズで組織コーチングのエッセンスが学べるシリーズ第2回です。
先日、組織コーチングコース第3期が修了し9名のエバンジェリストが旅立ちました。
4期は11月スタートです。10月22日に三期生の生の声が聞けるセミナーを実施します。
■なぜ「問題が見えない」のか?
多くの組織では、課題が表に出てこなかったり、見えていたとしても、本質からズレたまま議論されていることが少なくありません。
たとえば、「会議で発言が少ない」という現象の背景には、
・上司に遠慮している
・何を言っても無駄だという諦め
・本音を出すと攻撃される
といった“感情”や“組織文化”が横たわっていることがあります。
しかしこれらは、数字にも議事録にも現れにくいものです。
■「コンテント」ではなく「プロセス」に注目する
組織コーチングでは課題や意見の“内容”(コンテント)だけでなく、その内容が「どうやって語られているか」、
「語られないことは何か」という“プロセス”に注目します。たとえば、
・誰がいつも話しているか
・沈黙はどう扱われているか
・反対意見が出たときの反応
・リーダーの目線・表情
これらの“場の動き”は、チームの信頼関係や心理的安全性、意思決定のスタイルに大きく関わっています。
■「見える化」は関係性への最初の介入
TCAの組織コーチングでは、この“プロセス”を可視化する、あるいは読み取ることを最初のステップとしています。
可視化の方法には、以下のようなツールがあります:
○想いの可視化
└ 不安や喜びを付箋で出し合う
○コンステレーション
└ 実際に立ち位置を変えて、場の構造を体感する
○図解・関係性マップ
└ 組織内の力の流れやつながりを描く
これらは、「誰が正しいか」ではなく「今、ここで何が起きているか」に注目を向ける技法です。
■重要なのは「問い」と「場づくり」
ツールを使えばよい、というわけではありません。
「なぜこの問いを投げかけるのか」
「今、どのタイミングで行うのか」
といった“問いの意図”と、安心して話せる“場の土壌”をコーチが意図的に整える必要があります。
次回予告:「“ガチ対話”はなぜチームを変えるのか?」
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大坪 タカ
Otsubo Taka
- 資格
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- ・東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
- ・国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
- ・米国CRR Global認定 組織と関係性のためのシステムコーチ(ORSCC)
- ・キャリアコンサルティング技能士2級
- ・中小企業診断士
- 担当コース
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- 組織コーチングコース