2025/07/07
AIでコーチングは終わる
そんなの嘘です。むしろ、これからが本番なのです。
こんにちは、マスターコーチの丸山です。
AIが急速に進化する今、「コーチングはAIに取って代わられるのでは?」と不安に思っている方もいるかもしれません。
しかし、私の見立てはまったく逆です。
AIの登場によって、コーチングの本質的価値がようやく広く知られる時代が始まった。そう考えています。
ただし、それは「なんとなくコーチングをやっている人」にとっては厳しい時代でもあります。
これから必要なのは、自分の強みが活きる“明確なフィールド”を持ち、そこに深く貢献できるコーチです。
そしてそのフィールドは、たったひとつの“キーワード”から始まります。
キーワードが未来をつくるAIは発想を加速する道具
AIを使う際、「どんなキーワードを入力するか」はとても重要です。
たとえば、「ウェルビーイング・コーチングについて記事を書いて」と入力すると、AIはさまざまな切り口で内容を整理してくれます。
さらに、自分の専門や関心と組み合わせることで、まだ世の中にあまり普及していない視点やサービスが生まれてきます。
たとえば:
• 「ウェルビーイング × 教育現場」
理想と現実の ギャップに悩む教員が、燃え尽きず、持続的にやりがいを持って働けるよう支援するコーチング。
• 「ウェルビーイング × 新任教員」
授業や学級経営に不安を抱える若手教師が、日々の出来事を言語化し、自己信頼を回復するための内省支援。
• 「ウェルビーイング × 学校組織」
教員同士の対話を通じて、相互理解と協力のある職員室づくりを促すチームコーチング的アプローチ。
このように、キーワードとAIで潜在ニーズに自分の視点から応える新しいコーチングが生まれていきます。
AIで見えてくる“人間コーチ”の価値
ある友人でありクライアントでもある方がこんなことを語っていました。
「これからはAIによるコーチングがどんどん普及する。そうなれば、コーチングは“あやしいもの”ではなく、
“効果的で実用的な手段”として社会に受け入れられるのではないか」と。
そして私たちは、こう考えています。
AIが広まれば広まるほど、“人間のコーチ”へのニーズはむしろ増えていく。
AIとのやり取りで、ある程度思考を整理した人はやがて「もっと深く自分と向き合いたい」と感じ始めます。
そのときに求められるのは、自分とは異なる「人間」との対話の中でしか得られない、本質的な気づきです。
AIはコーチングの入口を広げ、人間のコーチは“深さ”で選ばれる時代になります。
キーワードだけでは足りない「誰が語るか」が問われる
魅力的なキーワードを見つけたとしても、それだけでは不十分です。
あなたが何者でもなければ、誰も注目してくれません。注目されるには、その分野で「リーダー」である必要があります。
では、どうすればリーダーになれるのか?
誰にでも「リーダーになれる場所」はある
その答えは、自分が活躍できる場所を自ら設計し直すことです。
「コーチング業界の第一人者」になるのはたしかに大変です。
でも、対象を絞ればあなたが価値を発揮できる場所は必ず見つかります。
たとえば、こんなふうに:
•「コーチングのリーダー」ではなく
•「教育現場向けコーチングの専門家」
•「小学校教員のストレス支援の専門家」
•「教職3年目で自信を失いかけている20代教師のためのコーチ」
ここまで絞れば、誰に向けた発信かが明確になり、「自分のことをわかってくれている」と感じる人たちが現れます。
そしてその瞬間から、あなたはその領域の中で信頼される存在として認識され始めます。
自分のエネルギーが向かう“たったひとつ”を見つける
最後に大切なのは、自分が心からエネルギーを注げるキーワードを選ぶことです。
流行や儲け話に流されて選んだテーマは、長くは続きません。
でも「面白い」「もっと知りたい」そう感じられるテーマなら、学びは自然に深まり、言葉に熱が宿ります。
そうして築かれた専門性こそが、AIには真似できない、あなた自身の価値そのものです。
だからこそ、「コーチング祭り」に参加しましょう!
これからの時代に必要なのは、自分のフィールドを見つけ、自ら道を切り拓く力です。
そしてそれと同じくらい、「誰と共に歩むか」も大切です。
東京コーチング協会10周年記念イベント「コーチング祭り」には、さまざまな分野で活躍するリーダーたちが集まります。
その問い、視点、実践に触れることであなた自身の次のステージが照らされるかもしれません。
変化のただ中にいる今こそ、刺激ある場に身を置くことが、未来を変える第一歩になります。
リーダーたちが集まるその場にあなたも加わりませんか?
「コーチングのこれから」に触れ、「自分のこれから」に向き合う一日を。
会場でお会いできるのを楽しみにしています。
丸山達哉

丸山 達哉
Maruyama Tatsuya
リードセルフ株式会社 代表取締役
- 資格
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- 東京コーチング協会マスターコーチ(TCAMC)
- 国際コーチング連盟認定マスターコーチ(MCC)
- 国家資格キャリアコンサルタント
- 担当コース
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- 組織コーチングコース