2025/06/23
「どうしたらよいか、わかりません」とクライアントに言われたら…
こんにちは。東京コーチング協会の多田です。
「…で、あなたはどうしたいの?」このように、「ありたい姿」を聴くのは、コーチングの常識です。
そのときに、「どうしたらよいのか、わかりません」クライアントがそう答えることもゼロではありません。
この言葉には、いろんな意味が重なっていると、私は感じています。
たとえば、本当は心のどこかで「A案がいい」と思っているけれど、そこに進むことに不安がある場合。
失敗したくない。誰かに否定されたくない。もしかしたら、もっと良い選択肢があるかもしれない――
そんな気持ちが、「わかりません」という言葉に変換されていることがあるのです。
あるいは、「世の中には“正しい選択”がどこかにあるはずだ」と無意識に信じているケースもあります。
でも私は、こう伝えたくなります。「絶対的な正解なんて、存在しません」と。
どれを選んでも、それが“正解”になるかどうかは、選んだ“あと”の行動と姿勢にかかっています。
つまり、「選んだものを正解にしていく」ことこそが、私たちにできる唯一の正解のつくり方なのだと思うのです。
だから私は、「わかりません」と言われたとき、すぐに答えを導こうとはしません。
むしろ、その“わからなさ”の背景にどんな前提があるのか、一緒に探っていきます。
・正しさを求めすぎていないか?
・失敗や批判を過剰に恐れていないか?
・本音ではすでに、選びたい答えが見えているのではないか?
問いを重ねていくと、不思議なことに、少しずつ霧が晴れていきます。
「わからない」が、「迷っている」に変わり、「迷っている」が、「こっちに進んでみたい」に変わっていく。
そのプロセスを信じて、ただ隣にいられること。それが、コーチである私の役割だと感じています。
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多田雅彦

多田 雅彦
Tada Masahiko
株式会社シナプスワークス代表取締役
- 資格
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- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
- 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
- Points of YouⓇ認定エキスパート
- シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
- 組織開発ファシリテーター(日本マンパワー)
- HOGAN認定コーチ
- DiSC認定講師
- 戦略MGインストラクター
- ファイナンシャルプラン技能士2級