2025/05/19
思いつくままに - その2 - 「気づき:MVV(ミッション、ビジョンバリュー)を人に語れるようになる時…」
こんにちは、東京コーチング協会 バンコク在住の小池です。
前回はMVVに血が通い肉を纏う時について、私の経験からの気づきを書き留めてみました。
今回はその続編になると思います。
MVVに血が通い肉を纏って来たことで、私の周囲で何が起き始めているのかということについて、
綴っていきたいと思います。
これは、あくまで私の、しかも現在進行形の気づきですので、皆様のお役に立つかどうかは分かりません、
聞き流すつもりでお読みください。
独立するにあたり、これから始めていく仕事のMVVを考え、まとめたことは前回記しました。
そして、そのMVVは、初めは自分自身にとって何か借り物(もしくは飾り物)のような感じでしたが、
一見地味な、心身共に疲れるスモールステップの活動(例えば市場啓蒙や顧客開拓等)を続けてきたことで、
環境の急激な変化の中で起きている現実に敏感になり、そしてその現実の中で、様々な背景の人々と触れ合い、
多様な価値観や生き方に触れさせて頂いてきたことで、自分自身のネットワークや視野が広がっていき、
MVVを反芻していった結果、借り物のようだったMVVが、自分自身と一体になってきたような感覚を得ることができました。
そして今、何が起きつつあるかと言いますと、このMVVに対しての周囲の共感が少しずつ広がりながら、
広義な意味でのMVV実現のために、共に歩んでいってくれる仲間たちの輪が、徐々に形成され始めてきている
ような感覚を受けています。
では何故、周囲から共感してもらえるようになってきたのでしょうか?
私なりの振り返りをしてみますと、仕事を始めたばかりの頃は、
クレジット(信用)無し、ブランド力無し、扱うサービスの認知度無し、という「3無い」という環境の中で、
どのように仕事を立ち上げ、継続ができるようにしていくことだけが、私の関心の中心でした。
今、振り返りますと、辛い過程(プロセス)を経験することは必要なことで、まずは自分自身の仕事が継続できるような
仕組みを作り上げることが、最優先されるべきことだったのは正しかったと思います。
しかし、その過程(プロセス)では、関心のベクトルは自分自身(あるいは自身の仕事)に向きがちで、
そのために周囲からの共感を得るということからは、隔たりがあったと思います。
そしてこの段階を何とか生き残って(Survive)いく過程で、MVVが血が通い肉を纏っていくことで、
MVVが自身の仕事のためのMVVから「利他」を目指していくMVVへと昇華していくのだということに、
ごく最近ですが、気づくことができました。
共感を得られるようになるということは、MVV自体の内容は起業時点と同じではあっても、
以上のようなプロセスを経て熟成され、自分自身の中で「利他」を目指すMVVとして昇華され、
言語化できた時に、初めて他者からの共感を得て、少しずつでも、掲げているMVVの達成のために
人の輪が形作られ、前進しだすのではないかと、最近は考えています。
皆さんが掲げているMVVは、今どのような変化の途上にあるでしょうか?
また、このようなプロセスをコーチングの中で、どのようにクライアントに展開をしていけば良いのかということも、
ひとつのテーマになってくるのではと思っています。
小池信道

小池 信道
Koike Nobumichi
Thai Japan Coaching Associates Co., Ltd. Founder & Director
- 資格
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- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
- 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)