英雄の旅 コーチのためのNLP基礎⑩

こんにちは。
私は研修講師としても仕事をしており、4月は多くの新入社員の前で話す機会をいただきました。
これから社会人として旅立つ若者を見ると、こちらも身が引き締まる思いがします。ぜひ、頑張ってほしいものです。

さて、このようによく人生は旅に例えられます。コーチングでは、クライアントの人生を扱います。
クライアントの大いなる旅のパートナーとなる我々コーチは、クライアントよりも大きな視点で、クライアントの一歩先まで見ることが求められます。
旅の現在地を知り、その先に起きることが分かったら良いと思いませんか?
そのような時に役に立つのが、ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)というモデルになります。

ヒーローズ・ジャーニーとは、アメリカの神話学者ジョゼフ・キャンベル氏が提唱したもので、世界各地の神話に登場する数々のヒーローの物語を
研究するなかで発見した、共通の物語の流れのことです。言うなれば、普遍的な人を惹きつける物語の構造を解明したのです。
このヒーローズ・ジャーニーを活用したのが、映画監督のジョージ・ルーカスです。
現代の神話を作るという意欲のもと、ヒーローズ・ジャーニーの構造を取り入れ制作されたのが、「スター・ウォーズ」と言われています。

あなたの人生という旅のヒーロー・ヒロインは誰なのか?もちろん、その答えは明白ですよね?
ヒーローズ・ジャーニーでは、物語を8つのステップに分けています。

1.Calling「天命」
2.Commitment「旅を始める」
3.Threshold「境界を超える」
4.Guardians「メンター」
5.Demon「悪魔」
6.Transformation「変容」
7.Complete the task「課題完了」
8.Return home「故郷へ帰る」

まずは物語の始まりです。人との出会いや不運な出来事などをきっかけに、これから始まる旅のミッションを見つけます。
しかし、すんなりと旅を始められるかというと、そうではありません。戸惑いや葛藤などが旅を始めることを阻みます。
それでも選択を迫られ、新しい世界へと一歩踏み出していきます。そして、一歩踏み出すとともに最初の試練を迎えます。
ここで旅に対する本気度や覚悟などが問われるのです。

こうして、様々な試練を乗り越える中で、師やメンターに出会います。この出会いを元に、主人公はさらに成長を遂げていきます。
やがて最大の敵(Demon)と直面します。この敵は時に、自分自身の内面であることもあります。
そして最大の敵(Demon)を倒し克服することで、主人公はヒーローへと変容します。
ミッションを達成した主人公は、これまでの旅を振り返ります。旅を通じて得たものに改めて気づきます。
最後に、ヒーローは旅を終えて元の世界に戻っていきます。

・・・いかがでしょうか?普遍的な物語の構造ですが、私達の人生を象徴していませんか?
自分は今、この旅のどの段階にいるのか?次に何が待っているのか?当てはめて考えてみてください。
そして、今の位置がわかれば、これから起きることを予想でき、備えることができます。

ちなみに、私(丸地)は、今はまた新たな「旅を始める」段階にいます。
この段階で、主人公が境界を超える決心ができないと、周囲の環境が変わり、強引に主人公を新しい世界に連れていくことがあります。
物語では、住んでいる故郷が敵に襲われ、旅に出ざるを得なくなる、という感じですね。ちょっと、そんなことが起きているなと感じています。
ここから境界を超えた先に、新たな師やサポーターとの出会いがあるはず。試練の日々になるけど、その先を信じて頑張ろう!
・・・という感じで当てはめます。
自分で文章を書きながら、セルフコーチングが進んでしまいました 笑

さて、あなたは今、物語のどの段階にいるのでしょうか?その先に待っているものは何でしょうか?どのように備えますか?
次回は、もう少し各ステップについて掘り下げていきます。リクエストなどありましたら、ぜひご連絡ください。

丸地見典

丸地 見典

Maruchi Kensuke

東京コーチング協会 運営委員
株式会社maru-suru代表取締役
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • 全米NLP協会認定トレーナー
  • 7つの習慣®for不動産ファシリテーター
  • LABプロファイル® マスターコンサルタント
  • LABプロファイル® 認定コンサルタント&トレーナー
  • 米国NLP&コーチング研究所認定 DSRトレーナー
  • タイムラインセラピー® プラクティショナー
  • 米国NLP&コーチング研究所NLP催眠療法認定プラクティショナー
「答え」よりも「問い」を届けたい
TOP
  • TCA本社

    〒411-0046
    静岡県三島市芙蓉台3-1-2
  • 東京オフィス

    〒160-0023
    東京都新宿区西新宿3-2-9 2F
    営業時間 10:00 ~ 17:00(平日)
    E-mail
    :info@tca.tokyo
    TEL
    :03-5050-2839