「答え」よりも「問い」を届けたい

こんにちは。東京コーチング協会の多田です。
「正しいことを言われているのは分かる」「私のことを心配して言ってくれることも知っている」「でも、どうしてだろう、やる気がなくなるんです」
そんな言葉をクライアントから聞くことがあります。そして、実は私自身も、そう感じた経験があります。
どんなに正論でも、誰かに「こうしたらいい」と言われると、それが押しつけに感じられてしまう。
たとえ内容が正しかったとしても、「あなたのために言っているんだよ」という言葉の裏側に、
自分の感情や選択の自由が置き去りにされてしまうと、どこかで反発したくなるのです。

コーチングが持つ力のひとつは、「答えを与える」のではなく、「問いを届ける」ことだと思っています。
問いを投げかけられたとき、人は思考を始めます。そして、その問いに向き合う中で、自分の中にある言葉や感情、願いが浮かび上がってくる。
それは、誰かから与えられた正解ではなく、自分自身で見つけ出した「納得」なのです。

最近、私自身もある問いに立ち止まりました。
「私は、自分の人生の舵を本当に自分で握っているだろうか?」
コーチとして多くの人の人生に伴走している私が、ふと立ち止まり、自分の選択を問い直したのです。
誰かの期待、常識、善意のアドバイスに無意識に影響されていないか。
私は、自分で選んでいると思いながら、誰かのレールの上を歩いているのではないか――。

この問いには、まだはっきりとした答えは出ていません。けれども、「問い直しの時間」そのものが、私にとって大きな意味を持っていると感じています。
だからこそ、私はこれからも問いを大切にしたいと思います。

誰かの人生を変える魔法のような「答え」を用意するのではなく、その人が自分の力で気づき、決めていくための「問い」をそっと差し出す。
それが、コーチとしての私の在り方であり、コーチングの力だと信じています。
TCAで私と一緒にあなたもコーチングを学びませんか?

多田雅彦

多田 雅彦

Tada Masahiko

東京コーチング協会 運営委員
株式会社シナプスワークス代表取締役
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
  • 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
  • Points of YouⓇ認定エキスパート
  • シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
  • 組織開発ファシリテーター(日本マンパワー) 
  • HOGAN認定コーチ
  • DiSC認定講師
  • 戦略MGインストラクター
  • ファイナンシャルプラン技能士2級
独立プロコーチに必要な事とは “エグゼクティブコーチングへの扉” その21
英雄の旅 コーチのためのNLP基礎⑩
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