独立プロコーチに必要な事とは “エグゼクティブコーチングへの扉” その21

こんにちは、柴山甲子朗です。
4月ですね。朝の電車には、フレッシュなスーツ姿の新入社員。近所では、ランドセルがまだ大きく見える1年生の姿も。
春は“新しいスタート”の空気で満ちています。
そんな季節だからこそ、今日のメルマガでは、コーチとしての次のステージについて少し深くお話ししてみたいと思います。

◆ その先にある“エグゼクティブコーチング”の世界

最近、よくこんな質問をいただきます。
「エグゼクティブコーチって、どうやったらなれるんですか?」
「そもそも、どこで経営者と出会えばいいんですか?」
「パーソナルコーチと何が違うんですか?」

正直なところ──
めちゃくちゃ特別な資格や、奇抜な戦略が必要なわけではありません。
むしろ私が感じているのは、「TCAで学んできたコーチングの本質を、どう“広げるか”だけなんだな」ということです。

◆ パーソナルコーチングとエグゼクティブコーチングの“構造は同じ”

たとえば、パーソナルコーチングでは、
・価値観
・人生観
・大切にしていること
・過去の経験

こういった「その人の背景」を深く聴いていきますよね。では、エグゼクティブコーチングで聴くべきものは?

それは──
・企業の歴史
・経営理念、ミッション
・ビジョン
・社内文化やカルチャー
・市場での立ち位置や、これからの戦略

つまり、“聴く範囲”が個人から組織へ広がるだけ。やっている“核”は同じなんです。

◆ 時間軸とスピード感の違い

もうひとつ、大事な違いがあります。それは「時間軸」と「スピード感」。
エグゼクティブの多くは、日々、数百、数千人の社員を背負いながら意思決定をしています。
ときにその判断が、会社の未来を大きく左右することもある。だからこそ、そのスピードに合わせるだけでなく、さらに少し先を見せる。
高い視座から問いを投げかける。ここに、エグゼクティブコーチの真価が問われるのだと思います。

◆ 出会うには、どこへ行けばいい?

「エグゼクティブって、どこにいるんですか?」これもよく聞かれる質問です。
答えは、とてもシンプル。エグゼクティブがいる場所に、あなたが出向くこと。そして、あなた自身が“それにふさわしい存在”であること。
経営者は、発する言葉・在り方・振る舞いを見ています。だからこそ、“日々の行動がコーチとしての“下準備””になるんですね。

◆ ひとつ提案です

今日、あなたが「担当したい企業の執行役員に任命された」としたら──
何を学びますか?どんな視点を持ち、どんな言葉を選びますか?
この問いに真剣に向き合うことが、エグゼクティブコーチへの第一歩だと私は思います。

◆ 最後に、最近の気づきを少しだけ

最近、私自身が強く感じているのは、「コーチの在り方が、そのままクライアントの鏡になる」ということです。
エグゼクティブの方々と関われば関わるほど、自分自身の基準や視座が問われる感覚になります。
プロとして、深く聴き、鋭く問い、そして心を込めて関わる。どんな相手でも、どんな規模でも、“人と向き合う”という意味では同じ。
だからこそ、目の前の一人ひとりに対して、丁寧に、誠実に、真剣に向き合うことを大切にしています。

◆ 今日の問い

「あなたが“執行役員”として今日を迎えるとしたら、どんな姿勢で過ごしますか?」
春は、新しいスタートの季節。コーチとしての“次のスタート”も、今ここから始めていきましょう。
いつでも、あなたを応援しています。

柴山甲子朗

柴山 甲子朗

Shibayama Koshiro

東京コーチング協会 運営委員
アビリタ株式会社 代表取締役
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
  • ㈱ビジネスコーチ パートナーエグゼクティブコーチ
担当コース
  • ビジネスコーチング・ベーシック
なぜセッションゴールは大事なのか
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