2025/01/27
心に火が灯るゴール
こんにちは。東京コーチング協会 運営委員の渥美です。
突然ですが、あなたは心に火が灯る目標を持っていますか?
最近、私のコーチングのクライアントさんはじめ、知人友人でライザップのようなパーソナルジムに通い始めている人が増えています。
通っているクライアントさんにジムのお話を聞いてみると、私達のコーチングのゴール設定にも参考になるSMARTを意識したゴール設定の内容が
結構散りばめられていました。
パーソナルジムでは、まずその方のビジョンを明確にしていきます。今回ジムに通おうと思った目的や、どういう体型になりたいのか、
体重をどれ位にしたいのかなど、ありたい姿を聞いていきます。
ただその時点ではまだまだ曖昧なので、現状の身長体重など基本的な身体測定に加えて、部位毎の筋肉量や体脂肪率などを測定して、現状を明確化します。
それを元に、いつまでにどういう状態になりたいのか、具体的な目標数値を設定していきます。
その時に、現実離れした数値を設定しようとするとトレーナーが、「それはちょっと高望みですね!これ位の数値を目指しましょう!」など
頑張れば達成可能な数値のアドバイスがあったそうです。
そして、ライザップのCMのように現状の写真を撮影します。トレーニングが始まると、効果が見えやすい大きな筋肉がついている背中や胸から鍛えていくそうです。
定期的に写真を撮ったり、数値を測定して進捗を確認するだけでなく、トレーナーの方々が「ちょっと首元がシュッとしましたね」など声がけがあって、
それを聞いたクライアントさんはやる気が上がるそうです。
さらに、トレーニング開始前に撮った写真の自分の姿と比較して、身体が締まってきたことが目に見えて実感でき、さらにモチベーションが上がっているそうです。
まさに承認の効果ですね!
上記のパーソナルジムの事例をTCA Triple A Essentialコースで学ぶゴール設定のSMARTゴールに当てはめると、以下のように各要素に対応します:
1. Specific(具体的):
「どういう体型になりたいのか、体重をどれくらいにしたいのか」といった具体的な希望を聞くことが、目標を具体的にするステップです。
2. Measurable(測定可能):
基本的な身体測定や部位ごとの筋肉量、体脂肪率を測ることで、進捗を測定できる具体的な数値を把握しています。
3. Achievable(達成可能):
トレーナーが目標の現実性を評価し、「それはちょっと高望みですね!これ位の数値を目指しましょう!」と調整することが、達成可能な目標の設定につながります。
*Essentialコースで学ぶSMARTでは、この内容はR: Realistic の要素になります。
4. Relevant(関連性がある):
目標設定時にジムに通う目的を明確にすることが、その人の健康やフィットネスの願望と目標が一致していることを確認するプロセスになります。
*Essentialコースで学ぶSMARTでは、この内容はA: Agreed の要素になり、「ステークホルダーの間で合意される」で、
ステークホルダーであるトレーナーと自分との間で合意するという要素になりますね。
5. Time-bound(期限がある):
「いつまでにどういう状態になりたいのか」と具体的な期限付きの目標数値を設定することで、時間的な枠組みが確立されます。
このように、パーソナルジムでの取り組みはSMARTゴールの各要素に対応しており、ただの形式にとどまらず、実際のトレーニングに密接に関連して、しっかりとした目標設定と進捗管理のプロセスが組み込まれています。
ゴール設定をどこまで明確に設定できれば良いのか、苦労されているコーチの皆さんも多いのではないでしょうか。
パーソナルジムのような具体的事例を参考にしながら、明確な目標設定と進捗管理のプロセスをクライアントと合意して実践することは、
クライアントの目標達成に対する高いモチベーションを維持するための支援にきっとなるでしょう。
ぜひ、SMARTを活用して目標設定や進捗管理に取り組んでみてください!
渥美 貴生
渥美 貴生
Atsumi Takao
- 資格
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- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
- 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
- The Coaching Clinic® from Corporate Coach Uファシリテーター
- 担当コース
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- エッセンシャルコース
- エッセンシャルキーストーン