時代の変革期に「枠」を越える困難さとコーチングの関わり方?

時代の変革期に「枠」を越える困難さとコーチングの関わり方?

こんにちは、東京コーチング協会バンコク在住の小池です。
私はタイで30年以上仕事に携わってきました、この間のタイの目覚ましい経済成長と、その成長に少なからず貢献を続けて来た
日系企業の姿を目の当たりにしてきました。
そして、その日系企業、そして日本のプレゼンスがここ2年間くらいの間に急速に揺らいできているのを身近に感じているのが今日この頃です。

大きな変化の波は自動車産業で起きています。自動車産業は日本の基幹産業であると同時に、日系自動車メーカーはここタイを「東洋のデトロイト」
と称される程の自動車産業の一大集積地にしてきました。
ところが、今その牙城がEVに代表されるいわゆるCASE*の波に乗って急成長をしている中国EVメーカーの怒涛のような進出により、
わずか2年程の間にオセロゲームを見ているかのように急速に切り崩されつつある現実があります。
そして、今ここで起きている現象は今後世界中で起きていく事の前触れかもしれません。

背景には世の中のダイナミックな変化、言い換えれば今までの常識を破壊(Destrupt)してしまうような技術革新(AIもその大きな要素です)
の大きなうねりがあります。
そして、そのような環境の大変化の中で、今までの成功体験を踏襲するだけではとても太刀打ちができないのではないかという大きなリスクがあります。
破壊(Destrupt)による創造の前では今まで日本が得意としてきた「KAIZEN」だけでは歯が立たないように思われます。
それではStep by StepやWhy Why問答による改善の積み上げだけでは変化に立ち向かう事が困難な変革期に我々コーチは何に貢献ができるのでしょうか?
(または何処にコーチングのチャンスがあるのでしょうか?)

コーチングは「重要だけれども、緊急ではない課題」の解決に向いていると言われています。しかし、そもそも本質としての「重要な事」が何なのか
に気づく事は簡単ではないと思ます。本質的な「重要な事」は当たり前に過ごしている日常の中では見えてこない事が多いからです。
当たり前の日常の中からは「KAIZEN」のネタは見つかってもイノベーションの芽を見つける事は困難なのだと思います。
つまり本質的な「重要な事」に気づく為には、まずその個人なり組織(チーム)が当たり前と思い、考える事も無く自然に行動(自動運転モード)をしている
「枠」の存在に「気づく」事が最初の一歩になるのかと思います。
また、その為には急激な時代の変化に伴う環境の変化への不安や危機感も追い風になるかもしれません。

そして、この「枠」の存在に気がつく事、そして更には「枠」を取り払い発想を広げて行く事を自分自身(あるいは組織自身)で見つけて行く事は
簡単な活動ではないと思います。
例えばコーチとの対話を通じて、もしくはチームとしてコーチのファシリテーションを通じて「枠」を超えた気づきと行動変容を促して行く事ができたら、
まさにコーチ冥利につきると思いますし、しいては世の中の為にも貢献をしていく事ができるのではないかと思います。

急激な時代の変化の中で「枠」に「気づき」、そして「枠」を超えた行動変容を個人や組織に「フィードバック」を通じて促して行く、
そのようなコーチとしての時代との関わり方は、とてもやりがいのある仕事だと思います。
勿論、コーチ自身が常に自身の「枠」に気づき「枠」を超えていかなければ成り立たない事ですので、コーチという職業は
「常に現状と向き合い、安住を捨てて荒野を目指す」という自己との闘いの日々でもある事への覚悟も必要となります。

CASE*:
Connected(コネクテッド)、
Autonomous(自動運転)、
Shared(シェアリング)、
Electric(電動化)

小池 信道

Koike Nobumichi

東京コーチング協会 運営委員
Thai Japan Coaching Associates Co., Ltd. Founder & Director
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
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