2024/05/27
たまには、電話もいいかも?
こんにちは。
東京コーチング協会の多田です。
コーチングセッションにおいて
Zoomなどのビデオ通話が
主流となって久しいですね。
遠隔地でも
クライアントの表情や仕草を
リアルタイムで確認できるため
コミュニケーションが
よりスムーズに進む利点があります。
しかし、私がコーチングを
学び始めた2000年代初頭には
対面以外のコーチングは
ほとんどが電話で行われていました。
つまり、相手の表情が見えない
ノンバーバルな情報が
一切遮断された状況での
コーチングが当たり前だったのです。
先日、ネット回線の不調で、
期せずして
音声のみでコーチングを
することになりました。
ノンバーバルな情報がない中で、
相手の答えに被らないように
質問をしたり、相づちを打ったりするのが
思った以上に大変でした。
この経験を通じて、
普段どれだけノンバーバルな情報に
依存しているかを再認識しました。
また、もう一つ気づいたのは、
昔は声や音に今以上に
全神経を集中させていた
ということです。
音声のみのコーチングでは、
相手の言葉の抑揚やトーン、
微妙な変化に
全神経を注ぎ込む必要があります。
これにより、クライアントの感情や
考えをより深く理解することが
できるのです。
思い返すと
当時の私が学んだコーチングスクールでは
十数人が一度に同じ電話回線に入り
授業を受ける仕組みでした。
傾聴の時間での先生の言葉が
今も心に残っています。
「電話口の相手の声はもちろん
椅子がきしむ音や服がすれる
ちょっとした音まで拾ろうつもりで
聴いていると
相手の姿勢や気持ちが分かるようになり
傾聴が上達する」
というものです。
相手の姿勢まで分かるなんて、
プロはすごいと感心したものです。
さらに
「コーチングしている時の自分の態度も
相手に見えていないと思って
椅子にふんぞり返って話していれば
それはクライアントに伝わる」と
戒められたことも思い出しました。
自分の態度や姿勢が
言葉を通じてクライアントに
伝わるというのは
コーチングマインドという観点から
とても重要な教訓でした。
このように、
五感を研ぎ澄ますことは、
傾聴のとても良い訓練になります。
音声のみのコミュニケーションは、
相手の声に全集中する機会を提供し
声からクライアントの心の動きを
読み取る力を高めることができます。
ぜひ、一度試してみてください。
新たな発見とともに、
傾聴の力が一段と向上することでしょう。
多田雅彦
多田 雅彦
Tada Masahiko
株式会社シナプスワークス代表取締役
- 資格
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- 国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
- 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
- Points of YouⓇ認定エキスパート
- シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
- 組織開発ファシリテーター(日本マンパワー)
- HOGAN認定コーチ
- DiSC認定講師
- 戦略MGインストラクター
- ファイナンシャルプラン技能士2級
- 担当コース
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- エッセンシャルコース
- エッセンシャルキーストーン