ロジャーズの一致

みなさん、こんにちは!

東京コーチング協会の斎藤です。

 

先週、先々週のふたつの

エッセンシャルコースで

Unit12「積極的傾聴の本質」

を実施しました!

 

このテキストの中心は

カウンセラーであり、

心理学者である

カールロジャーズの

受容、共感的理解、一致を中心に

考えて行くUnitです。

 

一致と言えば世の中には言行一致

という概念があります。

 

「自分の発言(意識、思考)と

行動が一致している状態」

ということですが、

人が社会で生きている中で、

人間関係が存在する以上

必ずしも言行一致する状態は

そう多くもありません。

 

すると一致できてない自分に

対して悲嘆やいらだちを

覚えたりすることは

容易に起こりうることです。

 

ここでお話する一致はそのような

概念と少々違います。

 

ロジャーズ本人が述べている

一致についての定義は

少々難しいのですが、

ロジャーズ派のソーンさんの

定義がわかりやすいので

ご紹介します。

 

「クライアントに深い受容と

共感的理解をしているとき、

セラピスト(以後コーチと

置き換える)である自分自身に

対しても深い受容、共感的理解が

できている状態」

 

を一致しているとしています。

 

また、ロジャーズはコーチが

クライアントと自分自身に受容、

共感的理解、一致できてる状態に

なっていると、クライアントもまた、

コーチと同じように自分自身に

対して受容、共感的理解、一致

していくと言っています。

 

これはコーチにとって、

とても大切な話だと思います。

 

コーチングにおいてコーチは

クライアントに直接的に気づきを

与える存在ではありません。

 

気づきはコーチングの関係、

スキルやプロセス、プレゼンス等が、

クライアントの思考や感情を

刺激し、気づきや自己理解に

つながっていく

ということであります。

 

コーチが、受容、共感的理解、

一致しようと努めることは

スキルであり、それを

実践できている状態となったとき

にプレゼンスが発生するのでは

ないでしょうか。

 

最後になりますが、ロジャーズは

こうも述べています。

 

コーチは普段から常に一致してる

必要はなく、(むしろそれは不可能)

コーチングの瞬間においてのみ

出来ていれば十分だとも!

 

張り詰めすぎないでという

メッセージにも聞こえます。

 

コーチングに向かう際には

しっかりと切り替えて、

一致状態になるよう努めていく

ということかなと思います。

 

このようなお話は、私が担当する

東京コーチング協会の

TripleAプログラム、

エッセンシャルコースで

みなさんと議論を深めて

いきたいと考えています。

斎藤浩

斎藤 浩

Saito Hiroshi

東京コーチング協会 理事
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • Points of You®認定エバンジェリスト
  • Gallup社認定ストレングスコーチ
  • ICF PCCマーカーアセッサートレーニング修了
担当コース
  • エッセンシャルコース
  • エッセンシャルキーストーン
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