モヤモヤと共にいる

こんにちは。

東京コーチング協会の多田です。

 

今回ご支援することになった

クライアントさんの

セッションのテーマが

「モヤモヤを解消したい」

というものでした。

 

コーチをされている方

にとっては

“おなじみ”のテーマ

かもしれませんね。

 

このようなケースでは

まずこの抽象度の高い

「モヤモヤ」について

うかがうようにしています。

 

「あなたにとっての

モヤモヤって？」

「それを言語化する意義は？」

などなど…

 

ここでお話を聞いて

よく感じることは

「モヤモヤ＝良くないこと」

という捉え方、であり

「一刻も早くスッキリしたい」

という気持ち、です。

 

私自身も

「モヤモヤ」という

感情を抱えることに

不快になりますので

お気持ちもわかります。

 

しかし、です。

 

この一見

不快な感情にも

大変重要なメッセージ

があるかもしれません。

 

モヤモヤは、

私たちの内面で起こる

感情や思考の

混沌とした動き

を表します。

 

この感情は、

私たちが日々の生活の中で

無意識のうちに感じる

不安や疑問、未解決の課題を

映し出しています。

 

これらは時として、

私たちにとって不快であり、

早く解決したいと

感じるものです。

 

しかし

このモヤモヤこそが

自己成長や新たな洞察に

つながるきっかけ

となることもあると

思うのです。

 

モヤモヤを

深く探ることは

自己理解を深めるための

一歩となります。

私たちの中には

自覚していない

思いや感情が

眠っていることが

多いものです。

 

モヤモヤを

じっくりと観察し

感じることで

それら隠れた部分に

光を当てること

ができるのです。

 

また

モヤモヤは

変化への渇望を

表していることも

あります。

 

人は

安定した環境にいるとき

しばしば変化を恐れます。

 

しかし

内面のモヤモヤは

新しい挑戦や変化を

求めているサイン

かもしれません。

 

このモヤモヤを理解し

受け入れることで

私たちは

新しい可能性に向かって

一歩を踏み出す勇気を

得ることができるのです。

 

その意味で

クライアントさんの

「モヤモヤ」を

早急に

解消する支援をする

だけではなく

 

時として

 

クライアントさんが

「モヤモヤと共にいる」

あるいは

「モヤモヤを味わい尽くす」

ことができるように

支援するのも

コーチの役割の

ひとつではないか

と思うのです。

 

私の前では

安心して

「モヤモヤ」

してください。

 

多田雅彦