クライアントへの興味

こんにちは。 東京コーチング協会運営委員の渥美貴生です。
新年度が始まり、約1ヶ月が経ちました。新たな生活にも慣れて、新しいことにチャレンジしたり、色々なことに興味や関心を持たれていらっしゃる方も
多いのではないでしょうか。
そこで、今日はコーチングにおける興味や関心について考えてみたいと思います。

コーチングにおいてコーチが興味や関心を向けるのは、クライアントに対してですよね。コーチは、クライアントに興味や関心を持つことが大事です。
コーチングを学んだことのある方は、「そんなこと知っています。コーチだったら当然でしょ!」と心の中で呟いた方も多いと思います。
しかし、「コーチがクライアントに興味や関心を持っている状態」とは具体的にはどういう状態なのでしょうか。
私自身もクライアントに対して興味を持って関わっていると信じて疑うこともありませんでした。
しかし、ある時、メンターコーチから「クライアントへの興味が全く感じられない!」というフィードバックを受けたのです。
クライアントに興味を持って関わっていると私は思っているのに、なぜそう感じられないのか?
私は本当にクライアントに興味を持っているのか自分自身に問いかけるようになりました。 そこで気づいたことが3つありました。

1.クライアントが話している時に、質問やフィードバックを考えていました。
2.セッション中に新しい気づきを与えるにはどうしたらよいか考えていました。
3.セッション中に効果的なコーチングをしたいと考えていました。

これらはクライアントを支援しようとする姿に見えるかもしれません。でも、実際にはコーチである私に矢印が向いていることが分かると思います。
興味を持っているのは、コーチングによる成果であり、目の前のクライアントではないのです。
今あなたの目の前のクライアントは、どんな表情をしているでしょうか?どんな言葉を使っているでしょうか?どんな感情を感じているでしょうか?
クライアントに興味や関心を持っている状態は、「目の前にいるクライアントがどういう人間で、どのような価値観や信念、考え方や捉え方をしているのか、
聴いて感じていること。」と私は捉えています。

つまり、やはり、傾聴が大変重要なのです。 コーチングを学んだものの、「最近コーチングが機能していないな。」と感じている方は、
セッション中ずっと矢印がコーチであるあなたに向いているかもしれません。「次何を質問しよう?」「どんなフィードバックをしよう?」などは
一旦傍において、クライアントに対して全身全霊で傾聴してみてはいかがでしょうか。

渥美貴生

渥美 貴生

Atsumi Takao

東京コーチング協会 運営委員
資格
  • 東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
  • 国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
  • The Coaching Clinic® from Corporate Coach Uファシリテーター
担当コース
  • エッセンシャルコース
コーチングの傾聴と質問と間の関係
コーチングはサイエンスでありアート
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