NEWS

そもそも【コミュニケーション】とは何か?

コミュニケーションに課題?

東京コーチング協会の大谷です。

先日、某会社でコミュニケーションセミナーを行いました。
そこは技術現場で、コミュニケーションに課題を感じている人が多く、何とか改善したい、できれば明日から何をしたらいいのか取り組めるものを提供してほしい、というお題でした。

その準備をしている時に、そもそもコミュニケーションって何でしょう、何のために必要なのでしょう?
と自問自答しました。

いろいろな考え方があると思いますが、私なりの解釈を書いてみます。
・何でしょう? → コミュニケーションは人と連携するための一つの手段で恐ろしく難しいもの
・何で必要? → 組織で仕事をしているとだんだん一人では何もできなくなるので、その時に人と連携することが必要だから

一方、コミュニケーションってそんなに簡単にうまくできるようになりませんよね。
北京オリンピックのカーリングで銀メダルを獲得したロコソラーレは、「コミュニケーション力が武器」と言っていましたが、ここまで来るのに8年かかったと言っていたように、明日から急にコミュニケーションがうまくなるなんてことはあり得ません。

ですので、「一人では何もできなくなる」ことに早く気付いて、明日から訓練を積んでくださいとお伝えしました。
脅かすわけではないけど、そうしないといつか裸の王様になってしまいますよと。

明日からできることは、
・朝出勤したら隣の人に「おはようございます、今日は寒いですね」と声をかける
・エレベーターに乗ったら、「XX階お願いします」と人に頼む

やっていくうちに、だんだん話をしやすくなるし、発言もスムーズに出るようになるので、次は傾聴ですねと、「話す前に聴け!」、とお伝えしました。
必要なのはアクティブリスニングですね。

もう一つは「信念ノート」です。
ぶれない自分を作るために、自分の信念(価値観)を書き出してくださいとお願いしました。
コーチングをしているとクライアントの価値観に触れることが良くあります。
書くだけでコーチングしているのと同じ効果があるように思います

コーチングを学んだ方々は、こんなことはたやすいことだという意見が多いかと思いますが、コーチングを知らない現場(特に技術現場)ではこれでも意外とハードルが高いのです。

私も技術現場にいる時には、隣の組織・上司や部下とうまくコミュニケーションが取れず、メール頼りになってしまったこともありました。

コーチングを勉強した今、コーチングをあらゆる技術現場に早く導入して、活気溢れる職場作りに貢献していきたいと思います。

このようなコーチングの潜在ニーズは山ほどあります。
是非皆さんも一緒に社会貢献していきましょう。

コラムを執筆したコーチ

大谷 敏 大谷 敏
おおたに さとし

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)

プロフィール・メッセージ

【経歴】 国立電気通信大学電気通信学部経営工学科卒業(1984年) 富士ゼロックス株式会社入社後、複写機/複合機のソフトウエア開発に従事(1984年~2015年) 富士ゼロックス株式会社にて、主にマネジャー層とリーダー層 […]