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自分の「できない」を認めることは社会貢献です

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こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。

あなたは
「私には特技もないし、仕事につながるような資格もないから、工場のパートくらいしかできない」
と聞いて、どんなことを思いますか?

私はこの言葉を聞くたびに
「工場のラインで、ずっと同じ速さで同じ作業をして同じものを作り続けられるのは、すごい能力です」
と思います。

更に、
「ラインに流れてくる製品の中から不良品だけ抜き出すのも、製品を作るのとはまた違った、でもやはり特殊能力です」
とも思います。

無意識に違う種類の能力に対して「上下」「優劣」をつけていないでしょうか。

また、「自分は(またはうちの妻は)女性なのに家事が苦手だ」と思っていませんか?

「誰でも持っているだろう」と自分の(あるいは大切な人の)能力を低く見積もることで、
「なんでこのくらいのことができないんだろう?」
と、不当に自分や大切な人を貶めてしまうことがあります。

しかも、このように
「こんなことは誰でもできること」
と決めてしまうことは、
これらの能力が本当に高い人の活躍するチャンスをつぶしてしまうことになります。

これらの想いは「自分はコレ(工場の仕事や家事など)はできるはず」という、自分への期待の表れでもあります。
また「できない」と認めるのは辛いことかもしれません。

しかし、
「できない」ことを認めることで、
・苦手なことを自分に課し続ける辛さを軽減することができる。
だけでなく、
・誰かの能力を活かす
ことができると考えてみてください。

「できない」と認める、自己認識することは、社会貢献につながる、と思いませんか?

できないことを出来るように努力することももちろん大切です。
でも、「できない」と認めて、誰かの能力を活かすことも大切です。

どちらも大事。バランスよく生きたいですね。