こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。
「自信、ありますか?」
この問いを聞いて、あなたはどう答えますか?
コーチングをしていると
「自信がないんです」
「自信を持ちたいんです」
と仰る方が、時々いらっしゃいます。
「自信があれば踏み出せるのに」
「自信があればうまくいくのに」
そんなことを思ったことはありませんか?
そんな「自信がほしい症候群」に対して、いつも尋ねる質問があります。
「自信、必要ですか?」
もっと言うなら、
「自信があればうまくいくって、本当ですか?」
「自信がある」という状態をイメージしてみてください。
セルフイメージが高くて、ポジティブで、頼りがいがありそうで…そんなことを思い浮かべませんか?
一方、辞書によると、自信とは、
「自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。」(デジタル大辞泉(小学館)より)
だそうです。
確かにセルフイメージが高くてポジティブで頼りがいがありそうです。
「自信を持ちたい」と思うのも無理はありません。
新しいこと、正解がないことをやるには、自信がある方が飛び込みやすい、飛び込む勇気を持ちやすそうです。
ただ、なのです。
自信がなくても、勇気がなくても、新しいことをやるときにはやるし、やる人はやります。
うまくいくかどうかは、学習、訓練、運、人脈、お金などなど、多くのファクターにより決まるので、自信がありさえすればよい、というものではありません。
現状を冷静に判断して必要な備えをするために、過度の自信は妨げになることさえあります。
自信があるかないかで悩み、「自信がないから○○できない」とできない理由にするくらいなら、
「自信はありません。だから別の準備をします」
という方が、成功確率は高まると思っています。
自信があることはすてきなことかもしれませんが、
「何をしたいか」
「何をすれば目標に近づけるか」
を考え、実行する方が、成功の早道です。
自戒を込めて。