こんにちは。薬剤師コーチの関口詩乃です。
多くの会社で新年度が始まって約1か月。
新入社員の方もベテラン社員の方も、ゴールデンウィークを過ぎた今の時期、会社に向かう足取りが重くなっていませんか?
私が会社員だった頃、「辞めたい」と思ったときに、いつも思い出していた言葉があります。
「会社を辞めるのに悩む必要はない。明日から会社に行かなければいいんだから」
というものです。
確かにその通りなんですけどね。
「辞める手続きや辞めた後の人生を円滑にするために、退職の相談や書類を用意するに過ぎない」と続きます。
この言葉は、当時、転職するかどうかで悩んでいた私に経営者だった伯父の言葉です。
当時の私は20代前半。いつも厳格で世間体を大事にする伯父が言った、ということに驚きました。
ただ、今思えば、経営者だからこその言葉だったんだろうな、と思います。
会社は、最初は困るかもしれないけれど、周りの人は忙しくなるかもしれないけれど、最終的に社員が1人辞めたことが理由で立ち行かなくなることはありません。
会社を辞めるときに
「ここまでいてもらわないと困る」
「あなたがやめると回らない」
等々、引き留められることがあります。
ですが、人が1人辞めただけで回らなくなるのは、あなたではなく会社の問題です。
特に、介護や結婚、引っ越しなど、どうにもならない事情ではなく、会社の待遇や評価に不満があって辞める場合、
「そんなに大事なら、もっと大事にしておけばよかったじゃないですか」
というお話です。
一方、辞める本人にとっても、こう思っていたら「自分が辞めたら周りや会社が困るから辞められない」という言い訳はできません。
「辞める」というからには、もう「辞める」のです。
「どうしようかなぁ」程度で言っていいことではないのです。
そんな会社と本人、両者の覚悟を教えてもらった言葉でした。
だから、その後、会社を辞めようと思ったときには、
「会社を辞めるのに悩む必要はない。明日から会社に行かなければいいんだから」
と言ってみて、
「そうだよね」と思ったときには、(もちろん手続きは踏みますが)辞める。
「否、それはないだろう」と思った時には、まだ続ける。
と決めていました。
「辞める辞める詐欺」をしてごねるよりも、私は好きです。