少人数なので、ロールプレイの時などは自分の疑問や意見をどんどん出し合える環境でした。
コーチングを学ぼうと思ったきっかけは?
前職では社員のキャリア教育や女性の活躍推進などに携わっていました。キャリアコンサルタントの資格を持っていたので、活かさないともったいないなと考え、次のステージを模索していました。
もっと勉強したいと考えていましたが、どこで学んだらいいか、信頼のおけるところを探していた折に、会社の先輩だった丸山さん(現TCA理事)からコーチングの話を聞き、TCAの講座を受けてみたのが最初です。カウンセリングの要素が強いキャリアコンサルタントと違い、コーチングは目標に対してスピード感があるところに魅力を感じました。
現在のお仕事内容を教えてください
おもに19園ある保育園の園長へのフォローを行っています。保育士さんは離職率が高く、人材の確保のために人材紹介業を立ち上げるということで就職しました。しかし、人を採用するのには莫大な経費がかかります。そうしたお金を保育士さんへの賃金やキャリア教育に還元したほうがいいですよね。ならば人材紹介よりも、離職そのものを防ぐべきだと提案したんです。
保育士さんが辞める原因の多くは、職場での人間関係の問題。そこで園長の仕事の負担を軽減しながら、保育士の指導方法や、マネジメント力、お金に対する考え方など、コーチングを使って園長の意識改革を行っています。
TCAを受講した印象や、よかった点をお聞かせください
少人数なので、ロールプレイの時などは自分の疑問や意見をどんどん出し合える環境でした。通り一遍な学習でなく、みんなで本質的な話をしながら学ぶことができました。今でもZOOMでセッションしたり、それぞれの得意分野があるので聞き合ったりしています。
TCAの参加メンバーは、皆さんレベルも意識もとても高いです。いろんなバックグラウンドを持った人たちと一緒に深く学べたことは自分にとってプラスになりました。また、会員同士のつながりが強くて、単に仲がいいということではなく、一緒に仕事をしたいという仲間を見つけることができました。TCAで培ったネットワークが、仕事をする上でも強みになっています。
コーチングを学び、ご自分はどう変わりましたか
コーチングを学んだことで、自分の壁や天井をはずせたように思います。以前は人からどう見られたい、どんなポジションにいたい、という欲があり、まっすぐ進むことができませんでした。今は自分が本当にやりたいことに集中し、短時間で到達できるようになりました。「集中力と自由さ」という、生きやすくなる武器をもらったと感じています。
コーチングのスキルを今後どのように活かしていきたいですか
目標を10としたら、今は1.5くらいの段階です。今の仕事は自分のビジョンに近いので、じっくり進めていきたいですね。コーチングのスキルのみでも、転職や収入アップといったクライアントの目標は実現できます。でも、その根本にある“心からやりたいこと”に気づいてもらいたい。そういうコーチングをしたいと思っています。
これからコーチングを学ぶ方に向けてメッセージをお願いします
コーチングはあらゆるところで活用できるスキルです。誰かの役に立ちたい、イキイキと働きたい、でもそのために何をしたらいいのかはっきりしていないという人は少なくありません。そういう人に対して、「やりたいことを発見し」「集中して取り組み」「目標を明確にする」ことで、「もっとシャープに人生を切り拓ける」ようにするのがコーチの役割です。
人と関われる仕事や手法はたくさんあります。その中でコーチングは、クライアントの目標にスピード感を持ってコミットできる仕事。クライアントの達成や成長を見られた時は、コーチ冥利に尽きますね。