NEWS

1on1 流行を憂う

こんにちは
東京コーチング協会の多田です。

2017年
「ヤフーの1on1
~部下を成長させる
コミュニケーション技法~」
の出版を一つの契機として

日本の大手企業を中心に
1on1と呼ばれる
上司とメンバー(部下)の
個別面談が導入され
一般化してきています。

導入の狙いは様々ですが、
概して次のようなものが
あげられます。

・コミュニケーションの改善
・フィードバックと評価の提供
・目標設定と進捗確認
・メンバーの成長促進
・メンバーのキャリア支援

そして
導入の結果
次のような効果が
でている企業もあるようです。

・メンバーの
モチベーションが向上した
・組織のエンゲージメントが
上がった
・メンバーの問題解決が
促進された

これだけ見ていると
コーチングに携わる者としては
嬉しい限りなのですが
一方でこんな声も聞かれます。

・上司ばかりが話している
・本音で話せない
・上司に詰められているようだ

など

メンバーにとっては
1on1が苦痛な時間と
なっており、

かえって
上司とメンバーの
信頼関係を悪化させている
ようなのです。

結果、
狙いとは真逆のことが
起きている事例も
少なからず
あるようです。

どうして
このようなことに
なるのでしょうか?

私のところにも
1on1の悩みを抱えて
相談にいらっしゃる
マネジャーが
いらっしゃいます。

さらに、
1on1を効果的に実施するために
コーチングを学びたい
とおっしゃる方も・・・

コーチングを学びたい
という意欲には
敬服するのですが

まれに、
「コーチングを習得すれば
メンバーが思い通りに
動いてくれるようになる」
と思っている方も・・・

これは
大きな勘違いです!

コーチングは
他人を思い通りに動かす
ツールではありません!!

どんなに素晴らしい
傾聴ができても

どんなに素晴らしい
質問ができても

相手を自分の意のままに
コントロールしよう
というマインドに
立脚していれば

効果がでるはず
ありません。

1on1の流行で本で仕入れた
小手先のテクニックで
メンバーを操ろうとするなら

1on1は直ぐに廃れるでしょう

さらに、

「コーチングは使えない」

と、コーチングの普及に
水を差す結果にもなるでしょう。

私はそれを憂いでいます。

だから、
TCAの講座ではスキルより先に
「コーチのマインドセット」
をお伝えしているのです。

https://tca.tokyo/learncoching/course/#triplea

——————————————-
多田雅彦
株式会社シナプスワークス代表取締役
東京コーチング協会認定
プロフェッショナルコーチ
国際コーチング連盟認定
プロフェッショナルコーチ
メーカー勤務時にコーチングと出会い
財務系のスタッフ職から
大きくキャリアチェンジ。
10年間の教育系コンサルティング会社
勤務を経て、コーチとして独立起業。
——————————————

【TCAコーチング祭り2023開催決定】

詳細お申し込みはこちらから
https://tca.tokyo/matsuri/2023/

コラムを執筆したコーチ

多田 雅彦 多田 雅彦
ただ まさひこ

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 監事
株式会社シナプスワークス代表取締役
コーチ/組織開発ファシリテーター

資格

国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
Points of YouⓇ認定エキスパート
シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
組織開発ファシリテーター(日本マンパワー) 
HOGAN認定コーチ
DiSC認定講師
戦略MGインストラクター
ファイナンシャルプラン技能士2級

プロフィール・メッセージ

◇プロフィール◇ 大学卒業後、大手総合精密部品メーカーのミネベア(現ミネベアミツミ)に入社。財務・経理・総合企画など、数字系スタッフとして20年間勤務。うち、半分は、シンガポール、中国上海の現地法人に財務のマネジャーとし […]