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権限移譲と丸投げ

こんにちは
東京コーチング協会の大谷です。
 
勝手に現場でのコーチング実践
みたいなテーマで書いてます。

 
今日は「権限移譲と丸投げ」について
書こうと思います。
 

この両者、違いが微妙で
自分の振る舞いがどっちなの
と考えたりします。

 
前回書いた以下の行動様式


メンバーが成長するために、
ある程度チャレンジングな仕事を任せて、
ドキドキしながら見守って、
何かあったら一緒に考えて、
メンバーが助けられる(サポートされる)
経験をしてもらう

まさにコーチングプロセスと
思っているわけですが、
 

目的と目標(値)を共有して、
手段やプロセスはできるだけ任せる、
が権限移譲であって、
GROWモデルで言うと、Goalを共有して、
Optionsはできるだけ自分で
創意工夫してもらう。
 
責任は自分にあるから、
心の声は、
「大丈夫かなぁ、うまくできるかなぁ」
となって心配で仕方ない。
 

勿論相談に来てくれたら親身になって
相談にのる。
・どんなことが心配なの?
・懸念していることを教えて
・どんなことが助けになる?
・・・など
 
 
一方丸投げは、指示した後に
自分の心がホッとしている。

心の声は、
「やっと解放された、肩の荷が下りた」。

相談に来てくれても、お前に任すという姿勢。
・それは自分で考えて
・君に任せたと言ったよね
・頑張ればなんとかなる
・・・など
 

当たり前ですけど、コーチは
丸投げなんかしません、
というかできません。
 

職場でコーチングを活かして、
メンバーが成長するためには、
常に丸投げになっていないか、
確認する必要がありますよね。
 

メンバーに丸投げは絶対NG。
 
確認方法は簡単です、
指示した後に自分の心に聞いてみる、
です。
 
心配で仕方なければ「権限移譲」、
ホッとしていたら「丸投げ」。
 
管理職、リーダーの方は
注意したいですよね。
 
 
以下余談ですが
前回のメルマガ(3月20日)で、
「人は助けられて成長する」
というタイトルで投稿しましたが、

 
なんと次の日3月21日、
WBCの準決勝メキシコ戦で、
村上選手がサヨナラ安打を
打った時のインタビュー、
 

いやもう、何度も三振をして、
何度も悔しい思いをして、
まあその中でチームメートが
すごい点を取ってくれて、
助けてくれて、
最後に打席が回ってきたので、
最後は僕が決めましたけど、
本当にチーム一丸となった
勝ちかなと思っていますし、
その期待に応えられて良かったです。

 
村上選手、メンバーから助けられて
成長しましたね、
と喜んでおりました。

大谷敏

コラムを執筆したコーチ

大谷 敏 大谷 敏
おおたに さとし

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ(PCC)

プロフィール・メッセージ

【経歴】 国立電気通信大学電気通信学部経営工学科卒業(1984年) 富士ゼロックス株式会社入社後、複写機/複合機のソフトウエア開発に従事(1984年~2015年) 富士ゼロックス株式会社にて、主にマネジャー層とリーダー層 […]