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気づきは与えるもの?

こんにちは。
東京コーチング協会の渥美です。

最近昔の自分を振り返る機会があり、
ふと気づいたことがありました。

コーチングの目標を質問された時に、

「クライアントに気づきを与える
ことができるようになりたい。」

とよく言っていたなと・・・。

「気づきを与える」をグーグルで
検索してみると

気づきを与える聴き方
気づきを与える質問力
気づきを与えるフィードバック

などなど、沢山出てきました。

「気づきを与える」
というフレーズは
結構当たり前に使われている
のかもしれません。

でも、あれ?と思いました。

気づきは、与えるものだっけ?と。

ICFのコア・コンピテンシーには
“Evokes awareness”

翻訳は、
“気づきを引き起こす”

と書いてあります。
(https://icfjapan.com/competency)

そう、
“与える”のではなく
“引き起こす”
です。

ほんのちょっとした言い方の違いと
思われるかもしれませんが、
結構違います。

今思い起こせば、

「クライアントに気づきを与える
ことができるようになりたい」
と言っていた時は、

セッションに入ると気づきを与えたい
自分がムクムクと現れて、
気づきを何とか
与えたい、与えよう、与えるぞ
と前のめりになっていました。

何気なく普段から口にしていた
「気づきを与える」
という言葉が、私の深層心理に
働きかけて、そのような行動を
引き起こしていたのかもしれません。

「気づきを引き起こす」という
言葉を口にするようになると、
不思議とクライアントの中から
気づきが湧き出てくるように
働きかけるイメージが浮かんで
くるようになりました。

その結果、
クライアントに与えるのは
“気づき”そのものではなく、
クライアントの中らか
“気づき”が湧き出てくるように
働きかける
“視点”や“枠組み”
を与えようとする行動に
変わってきました。

言葉の力て、凄いですね。

皆さんは、普段どんな言葉を
口にしているでしょうか?

その普段口にしている言葉は、
あなたの行動にどのような影響を
与えているでしょうか?

丁寧に自分自身やクライアントが
普段口にしている言葉を観察すると
何か気づくことがあるかもしれません。

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渥美 貴生
東京コーチング協会認定
プロフェッショナルコーチ
(TCAPC)
国際コーチング連盟認定
プロフェッショナルコーチ
(PCC)
外資系企業でコーチングを活用して
マネジメントを行いながら、
ビジネスコーチとして活動中。
 

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コラムを執筆したコーチ

渥美貴生 渥美貴生
あつみたかお

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 運営委員

資格

東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ(TCAPC)
国際コーチング連盟プロフェッショナルコーチ(PCC)
The Coaching Clinic® from Corporate Coach Uファシリテーター

プロフィール・メッセージ

中央大学経済学部経済学科卒。英国国立レスター大学MBA。 現在、外資系化学メーカーでコーチングを活かしてマネジメントをしながら、 ビジネスコーチ、メンターコーチとして活動中。 私は、現職で部下育成に悩んでいた時に、コーチ […]