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それは、誘導ではないのですか?

こんにちは
東京コーチング協会の多田です。

1月から私が担当する
Essentialコースの
38期がスタートしました。

 
どの受講生も
それぞれの描く理想のコーチになるために
真剣に学んでおられます。

真剣だからこそ
たくさんの疑問・質問がでてきて
活発なクラスになっています。
 

そんな38期の受講生から
こんな質問をいただきました。

↓↓↓
 
クライアントから
最初に出てきた対策案が
有効とは思えなかった場合

『他にも、どんなことができそうですか?』
と質問することは

クライアントのアイデアを“評価”し
もっとアイデアを出すように
“誘導”する行為になるのではないか?

という質問です。

 
私が
傾聴の極意は

「ニュートラルに評価せずに聴くことですよ」

とか

「コーチが意図する答えに誘導するような
質問はしてはダメですよ」

と強調しすぎたせいで

真面目で素直な受講生に誤解を
与えてしまったと反省しました。
 

 
そもそも
コーチングにおける誘導質問とは
どういうものでしょうか?

例えば、
「そのアイデアもいいけど
○○(コーチのアイデア)の方が
もっと良いと思いませんか?」

と、クライアントが
“No”と言いにくい雰囲気で
コーチの意見を押しつける質問です。

 
誘導質問は次の二つの観点からNGです。

1 「やらされ感」「言わされ感」があり
モチベーションが上がらない

2 クライアントの思考力が鍛えられない
 

 
『他にも、どんなことができそうですか?』
など話の流れをリードすることは
誘導ではありません。
 

仮にこれが誘導であれば

ゴール→現実→選択肢→意思を
順番に聴いていく

コーチングの代表的なプロセスである
GROWモデルさえも誘導となり
コーチングが成立しなくなってしまいます。

 
コーチングは
単純にクライアントが話したことを
思いつきで、あっちこっちと
話題を変えながら
話をするものではありません。

 
限られた時間のなかで
気づきや学びを得ながら
行動に繋げていくという
前提があります。
 

その意味でコーチはクライアントに
「ここにフォーカスして考えて欲しい」と
質問でリードするのです。
 

上手なリードの仕方については
クラスで一緒に学びましょう!

 
https://tca.tokyo/learncoching/course/#triplea
 
 
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多田雅彦
株式会社シナプスワークス代表取締役
東京コーチング協会認定
プロフェッショナルコーチ
国際コーチング連盟認定
プロフェッショナルコーチ
メーカー勤務時にコーチングと出会い
財務系のスタッフ職から
大きくキャリアチェンジ。
10年間の教育系コンサルティング会社
勤務を経て、コーチとして独立起業。

コラムを執筆したコーチ

多田 雅彦 多田 雅彦
ただ まさひこ

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 監事
株式会社シナプスワークス代表取締役
コーチ/組織開発ファシリテーター

資格

国際コーチング連盟認定プロフェッショナルコーチ
東京コーチング協会認定プロフェッショナルコーチ
Points of YouⓇ認定エキスパート
シチュエーショナル・リーダーシップⅠ&Ⅱ認定講師
組織開発ファシリテーター(日本マンパワー) 
HOGAN認定コーチ
DiSC認定講師
戦略MGインストラクター
ファイナンシャルプラン技能士2級

プロフィール・メッセージ

◇プロフィール◇ 大学卒業後、大手総合精密部品メーカーのミネベア(現ミネベアミツミ)に入社。財務・経理・総合企画など、数字系スタッフとして20年間勤務。うち、半分は、シンガポール、中国上海の現地法人に財務のマネジャーとし […]