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コーチへの道のり ~価値、自分らしさ~

前回の続きです。

コーチングによる気づきにより、
人と関わりながら仕事をしたい
という私の「欲求」は
満たされるようになりました。

そして、自分の「強み」も
わかってきました。

こうして研究開発の仕事は
以前よりも楽しくなったものの

私はある疑問を持ち始めました

自分はこのまま物質だけを対象にした
研究を続けていて良いのだろうか?

自分は本当は何をしたいのだろう?

何者になりたいのだろう?

そんな私に、コーチは言いました。

「あなたの自分らしさって
なんだと思いますか?」

「あなたは、どんなことに
心惹かれるのですか?」

「あなたが大切にしたい
価値は何ですか?」

「価値??」

価値について
コーチングのパイオニアである
トマス・レナードは
次のように述べています。

Values are YOU.
価値とは、あなたそのもの。

「あなたそのもの」とは
抽象的な表現ですが、
ここで言う「価値」とは、

あなたが「心から大切にしたいこと」

だと思います。

欲求は
満たされれば満足し、
それ以上に追い求めることはありません。
お腹がいっぱいになれば
それ以上、食べようとは思いませんよね。

一方、価値は、
あなたがどこまでそれを追求しても、
決して飽きないものです。

そんな
「心から大切にしたいこと」
が見えてくるまで
私は時間がかかりました。

コーチングを受け続けて、
いろいろな角度からの質問に
答えていくなかで

次第に自分が大切にしたい価値が、
「気づき」や「自己発見」「成長」
にあることが見えてきたのです。

そんなある朝・・・
私は会社のシャトルバスに乗って
研究所に向かっていました。

その時、なぜか、
自分はこのまま技術者で
終わることはないだろうと
感じたのです。

そして、自分が大勢の人と
関わっている姿が脳裏に浮かびました。

でも、その時は、それが実現することが、
ちょっと怖い感じもしました。

実は、私は心の深いところでは、
人の成長に関わる仕事がしたい
と思っていたのですが、

全く自信がなかったので、
自分でも気づかないようにしていたのです。

そのことに気づくことが、
私にとってコーチへの
道のりの出発点でした。

さて、これまでに
私のコーチング体験を通じて、
次の3つのことを述べてきました。

①自分の「ニーズ(欲求)」を満たす
②自分の「強み」を知る
③自分が大切にしたい「価値」を知る

この3つは、自分のキャリアを
考える際にも重要です。
そこには、学術的な裏付けがあります。

キャリア開発の研究で
世界的に有名なエドガー・シャインは、
職業を選択するときの
重要な判断基準として、
次の3つをあげているのです。

1)自覚された動機と欲求
2)自覚された才能と能力
3)自覚された態度と価値
エドガー H.シャイン
「キャリア・ダイナミクス」より

この3つは、私がコーチングを
受けることで明らかにしてきた

「ニーズ(欲求)」「強み」「価値」

に対応しています。

(実は、コーチングにはこうした学術的な
背景が隠れていることがあります。)

私は、コーチングによって、
自分の人生が本来の自分に近づいて行った
と感じています。

それは今も起きているし、
私のクライアントさんにも
同じことが起きています。

コーチングが全てではないし、
コーチングだけが素晴らしい
とも考えていません。

ただ、「コーチングが素晴らしい」ことを
確信しています。

そんなコーチングを一緒に学びませんか?

一歩を踏み出したい方はこちらからどうぞ
https://tca.tokyo/learncoching/course/#triplea

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丸山達哉
東京コーチング協会認定マスターコーチ
国際コーチング連盟認定マスターコーチ
30年間メーカーに勤務した後に独立起業して、
コーチングをベースに幸せな仕事生活を送っている。

コラムを執筆したコーチ

丸山 達哉 丸山 達哉
まるやま たつや

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 理事
リードセルフ株式会社 代表取締役

資格

東京コーチング協会マスターコーチ(TCAMC)
国際コーチング連盟認定マスターコーチ(MCC)
国家資格キャリアコンサルタント

プロフィール・メッセージ

富士ゼロックス株式会社の中央研究所、人事本部・教育部を経てコーチとし て独立。幼稚園の頃から科学者になりたいと思い、大学では物理学を専攻 し、企業の研究所に就職。そこで15年間、研究開発に従事。いまでも研究開 発のことを […]