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クライアントはコーチが使う言葉に反応する

TCA理事の丸山です。

かつて私は、コーチングを始めるときに、

「今日は何を話したいですか?」と聞いていました。

すると、クライアントは延々と話し出して、
それだけで10分たってしまいました。

そこで私は、
「今日は何について考えたいですか?」
と切り出すことにしました。

すると、クライアントはしばらく考えて、
「○○について考えたい」
と答えるようになったのです。

「何を話したい」と問いかけると
クライアントは、とりあえず話し出します。

きっと話したいことがたくさんあるのでしょう。

「何を考えたい?」と問いかけると、
クライアントは「自分は何を考えたいのか」
を考え始めます。

中には考えずに話し出す人もいますが(笑)

最近では、セッションの冒頭に
「今日はどんな成果を得たいですか?」
と聞くことが増えています。

このように、What(「何」「どんな」)
を使った質問はシンプルかつ有効です。

ただし、文章の最後に気をつけましょう。

「今日は何を話したい?」
「今日は何を考えたい?」
「今日はどんな成果がほしい?」

どれが良い悪いではありません。

クライアントの意識が
「話」「考え」「成果」
のどこにフォーカスするのかが
変わってくるだけです。

このように、クライアントは
コーチの言葉に無意識に反応しますから、
コーチは自分が使う言葉を
意識する必要があるのです。

コラムを執筆したコーチ

丸山 達哉 丸山 達哉
まるやま たつや

役職・所属等

一般社団法人 東京コーチング協会 理事
リードセルフ株式会社 代表取締役

資格

東京コーチング協会マスターコーチ(TCAMC)
国際コーチング連盟認定マスターコーチ(MCC)
国家資格キャリアコンサルタント

プロフィール・メッセージ

富士ゼロックス株式会社の中央研究所、人事本部・教育部を経てコーチとし て独立。幼稚園の頃から科学者になりたいと思い、大学では物理学を専攻 し、企業の研究所に就職。そこで15年間、研究開発に従事。いまでも研究開 発のことを […]