TCA理事の丸山です。
かつて私は、コーチングを始めるときに、
「今日は何を話したいですか?」と聞いていました。
すると、クライアントは延々と話し出して、
それだけで10分たってしまいました。
そこで私は、
「今日は何について考えたいですか?」
と切り出すことにしました。
すると、クライアントはしばらく考えて、
「○○について考えたい」
と答えるようになったのです。
「何を話したい」と問いかけると
クライアントは、とりあえず話し出します。
きっと話したいことがたくさんあるのでしょう。
「何を考えたい?」と問いかけると、
クライアントは「自分は何を考えたいのか」
を考え始めます。
中には考えずに話し出す人もいますが(笑)
最近では、セッションの冒頭に
「今日はどんな成果を得たいですか?」
と聞くことが増えています。
このように、What(「何」「どんな」)
を使った質問はシンプルかつ有効です。
ただし、文章の最後に気をつけましょう。
「今日は何を話したい?」
「今日は何を考えたい?」
「今日はどんな成果がほしい?」
どれが良い悪いではありません。
クライアントの意識が
「話」「考え」「成果」
のどこにフォーカスするのかが
変わってくるだけです。
このように、クライアントは
コーチの言葉に無意識に反応しますから、
コーチは自分が使う言葉を
意識する必要があるのです。